JTサンダーズ
スペシャル
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地元・広島に勇気を!「強く」「愛される」チームとして新リーグ初代王者を目指す

2018/10/25INTERVIEW

いよいよ10月26日(金)から「2018-19 V.LEAGUE」が開幕する。昨シーズンは惜しくも3位に終わったJTサンダーズ。今シーズン目指すはただ一つ。初代王者の称号を得るための戦いが始まる。

一人ひとりの胸に抱く「がんばろう広島」の思い

新たなシーズンの幕開け――。
昨シーズンの悔しさを晴らすべく、王座奪還を誓うJTサンダーズ。新生Vリーグとして新たなスタートを切る2018/19シーズンの開幕を前に、ヴェセリン・ヴコヴィッチ監督は言った。
「若い力が加わり、新しいスタートを切った昨シーズン。ファイナル6から、選手たちは非常に素晴らしいパフォーマンスを見せた。経験値が上積みされた状態で、今シーズンを迎えられるのは好材料。だからこそ、新しいシーズンに向け、高いモチベーションで努力して、よりよい結果、より高い結果を残さなければいけない」
目指すべき場所は明確だ。2014/15シーズン以来の日本一。ただ自分たちのためだけに「勝ちたい」というだけでなく、何としても今シーズン、勝たなければならない理由がある、と副主将の久原大輝は言う。
「JTサンダーズのホーム・広島はこの夏、豪雨災害で大きな被害を受けました。今もまだ十分な生活に戻れていない方々もいる中、僕たちはこうしてバレーボールをすることができる。選手、チーム一人ひとりが『がんばろう広島』の思いを胸に、広島の方々に勇気を与えるようなチームになりたいし、元気を与え、応援してもらえるような試合がしたい。そのためにも今シーズンは絶対に勝ちたいし、勝つ姿を地元の方々に見ていただきたいです」
リーグ開幕前に福井県で開催された国体も、練習時は選手が「がんばろう広島」と書かれたTシャツを着て臨み、広島の代表として戦い、優勝を遂げた。広島の代表として胸を張ってコートに立つ。これまで以上に強い覚悟を持って臨むのが、来るべき2018/19シーズンだ。

ブロックとレシーブを強化し新たな一歩を刻む

とはいえ覚悟や気持ちだけで勝てるほど、Vリーグは甘い場所ではない。掲げた目標を叶えるために、何を武器とするか。昨シーズンから加入した主砲のトーマス・パトリック・エドガーの攻撃力も大きな強みではあるが、その攻撃力を活かすためにも磨きをかけてきたのが夏場の鍛錬期、特にチームが重点を置いて取り組んできたのがディフェンス。単に個々のスキルを高めるというだけでなく、個の技術を高めたうえで、ブロック&レシーブのシステムを構築する。そのうえで、特に強化してきたポイントは何か。昨シーズン、ルーキーながら守護神として活躍したリベロの井上航がこう言う。
「昨シーズンはブロックの効果率が悪かった。せっかくサーブで崩しても得点につながらないと意味がないので、改善するためにまずはブロック、ということでブロック練習に時間を割き、ブロックとレシーブの関係づくりを意識して取り組んできました。自分も去年は周りの先輩方に引っ張ってもらうばかりでしたが、今シーズンはもっと自分が引っ張っていくという自覚を持って、ブロックの指示も出して、ここを締めるとか、ここは思い切って行っていいとか、チームの中でも積極的に伝えていかなきゃいけないと思っています」
昨シーズンの終盤からは、合流間もないミドルブロッカーの小野寺太志や、アウトサイドヒッターの武智洸史も主力として活躍。前主将の深津旭弘が「新しい戦力だけど救世主といってもいいほど大きな役割を果たしてくれた」と言うように、1戦1戦、1試合1試合の結果が順位につながるプレッシャーがかかる状況で力を発揮した。

ヴコヴィッチ監督も「若く新しいチームとして挑戦がスタートしたシーズン」と何度も繰り返してきたように、若返りのシーズンではあったが、「黒鷲旗男女選抜バレーボール大会」を最後に長年チームに尽くしてきたベテラン勢が抜け、主将も深津から山本将平に代わり、今シーズンはさらにまた新しいスタート、新たな一歩を刻もうとしている。
脇役なんていない。まさにその言葉を地で行くように、昨シーズンはどんな状況で誰が出てもみんなが果たすべき役割を果たし、パフォーマンスを発揮した。だが、それでもあと一歩及ばなかった悔しさは、全員の力で戦い切れたという満足感だけでなく、次こそは、と誓う力になったのも確かだ。

いいチームだった、いい試合だった、で終わらせず、いいチームで、いい試合をして、最後に勝ったのはJTサンダーズだった。そんなフィナーレを迎えるために。新主将の山本が言った。 「主将になったからといって、自分が引っ張ろうというのではなく、チーム全員でつくっていけるチームにしたい。みんなの力を借りて、みんなで積極的にチームをつくっていきたいと思います。たくさんの方に見てもらえて、応援してもらえる、愛されるチームになるように頑張ります」
JTサンダーズの試合は面白い、観に来てよかった。このチームを応援したいし、試合を見れば元気になる。そんなふうに思われるような、強く、愛されるチームになって、広島に勇気を――。 それぞれが決意と覚悟を抱き迎える新シーズン。頂点を目指し、新たなリーグの第一歩を刻む、記念すべき開幕戦は間もなくだ。

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