JTサンダーズ広島

2019-20 V.LEAGUE開幕! 新体制で目指すは頂点。第1Legは7勝2敗の好スタート!

2019/11/28COLUMN

2019-20 V.LEAGUEが開幕。昨シーズン2位に終わったチームの目標はただ一つ。王者の称号を得るための戦いが始まった──。

注目を集める男子バレー「子供に憧れられるようなプレーを」

今秋のFIVBワールドカップバレーボール2019効果も相まって、男子バレーが例年にないほどの盛り上がりを見せている。V.LEAGUEも同様で、各会場に多くのファンが押し寄せる中、ティネ・サトレル新監督が就任したJTサンダーズ広島の初陣を飾った、2019-20 V.LEAGUE開幕の地、長崎県島原市でもまさにその盛り上がりを実感させる光景があった。
「小野寺~、頑張れ~!!」
選手入場時に子供たちから送られる声援の先にいるのは、日本代表でも活躍した小野寺太志。スパイク、ブロック、サーブで得点するたび、大きな歓声が沸き起こった。
「目立たない僕にこれだけ注目してもらえてとてもありがたいです。でもそれだけ多くの方が期待してくれている以上、中途半端なプレーはできない。JTサンダーズ広島の小野寺として、子供たちが『自分もバレーをやりたい』と思ってもらえるようなプレーをして、チームの勝利に貢献したいです」
多くの注目を集める今シーズン。応援してくれる方々と共に戦うことに代わりはない。

そして、もちろん目指す場所は一つ。惜しくもV・ファイナルステージのファイナルで敗れ、味わうことができなかった日本一を今季こそつかむこと。日本代表で世界と渡り合った小野寺だけでなく、サトレル監督と共に夏場の鍛錬期を乗り越えて来た選手たちの思いは一つだ。
加えて、昨シーズンまでとは異なり、今シーズンはV・レギュラーラウンド1位のチームはそのままV・ファイナルステージのファイナル進出が決まる。上位2~5位のチームはトーナメント形式の試合を勝ち抜かなければ、「ファイナル」へたどり着くことができないため、これまで以上にV・レギュラーラウンドの順位が、「ファイナル」へ直結することになる。つまり、すべてが「負けられない試合」と言っても過言ではない。

チャンスをつかむべく若手選手が奮闘

ならばV・レギュラーラウンドをいかに勝ち抜くか。サトレル監督はこれまで試合出場の機会が限られていた選手も含め「積極的にいろいろな戦力を使いたい」と公言する。
「代表選手を見れば小野寺しかいませんが、ここにいるすべての選手が力を備えた選手ばかり。試合に出ているから、出ていないからといって力の差や意識の差を生み出したくないので、いかなる場面でもすべての選手が計算できるようにしなければいけません。チャンスがあればそれは投資の機会だと思い、いろいろな選手を起用していくことが今シーズンは特に重要だと考えています」
開幕戦からまさにそんなチャレンジが見られた。2セットを連取した終盤、井上慎一朗や金子聖輝を起用。選手にとっては与えられる一つ一つのチャンスが、次へつながるステップになることは間違いなく、もちろんそこで結果を出すべく、これまで鍛錬を重ねてきた。まさにその成果を示すかのごとく、第3セットの終盤にスパイクをストレートに打ち抜いた井上(慎)は「金子のトスがよかった」と笑いながら、新たなシーズンへの決意を語った。
「僕には攻撃、ブロックで求められていると思っています。スタートからというよりも、今はどちらかといえば2番手で出ることが多いですが、金子とトスを合わせる時間が多かったのでそこはお互い武器にして、常にスピードを意識した攻撃を仕掛けられるようにしました。またスタメンの選手と同じ事をしてもチームとして幅が出ないと思うので、自分の色を出せるようにしなければいけません。いつどんな状況で出ても一定のパフォーマンスが発揮できる準備をしたいです」

すべての相手に「俺たちのほうが強い」と向かって行く

選手層も厚みを増し、第1Legの全9試合を終え7勝2敗。順位も4位とまずまずの結果ではあるのだが、だからこそ、セッターの深津旭弘はパナソニックパンサーズ、ジェイテクトSTINGSに喫した2敗に目を向ける。
「戦う前からどこかで相手を過大評価していたと思います。特にパナソニックは昨シーズンも勝てていないことがあり、潜在的に苦手意識もあったのは否めません。でもそれでは優勝するチームにはなれないと思いますので、大切なのは今上位にいるチーム、下位にいるチーム、すべての相手に対して『俺たちのほうが強いんだ』と思うこと。そうすれば、ふとしたきっかけを得ることでもっと上がって行けるし、優勝できるチームにもなれる。試合に出場する選手はもちろん、ベンチやリザーブの選手も含めた全員が、同じ意識を持つことが大事だと思います」

今季から加入した陳建禎も、古巣のパナソニック戦は「怖さがあった」と言うように満足行くパフォーマンスを発揮できなかったが、攻守両面において安定感があり、チームメイトからの信頼も厚い。事実、主将の山本将平は「台湾代表ではキャプテンを務めていることもあり、コート内でリーダーシップを取ってくれるし、いい声掛けをしてくれる」と言い、山本、陳と共にサーブレシーブを担うリベロの唐川大志も「日本語も話せるので即座にコミュニケーションも取れ、一緒に守りやすい」と述べる。
細かなプレーや連携に目を向ければ、まだ選手個々にもチームとしての戦い方にも課題はある。だが互いに助け合いながら試合を重ねる中で克服し、新たな武器が育むことができれば、チームの強さは増すはずだ。
さらなる高みを目指すべく、今は可能性を広げる時。山本が言った。
「リーグ戦は負けてもすぐに試合がやってくる。大事なのはそこでいかに切り替えて次に臨めるか、ということだと思うし、今は一人一人が『何をすべきか』を意識しながらできているので、チームとしても成長しているのは間違いない。“自分たちならばどこにも負けない”というマインド、“広島”の名前を背負う覚悟を持って戦い続けていきたいです」

王者にふさわしいチームとなるべく、加速あるのみ。もっともっと、強くなる。

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