多摩美術大学・地域住民のアート作品が街を彩る
「橋本の街をキャンバスに!SDGsカラーアートプロジェクト」を発足
~相模原市SDGs推進室と「さがみはらSDGsパートナー」2団体が協働~

2022/03/10

JTは、相模原市SDGs推進室および「さがみはらSDGsパートナー」である橋本商店街協同組合、障害福祉サービスの生活介護事業所8-18と協働し、「橋本の街をキャンバスに!SDGsカラーアートプロジェクト」を昨年末に発足したことをお知らせします。
「橋本の街をキャンバスに!SDGsカラーアートプロジェクト」は、橋本エリアを中心にSDGsの認知拡大および住み続けられる街づくりに貢献するために発足したプロジェクトです。本プロジェクトでは、相模原市と包括連携協定を締結している多摩美術大学の協力のもと、同大学でグラフィックデザインを専攻する学生、大学院生そして地域の皆様が創作したアート作品を橋本エリアの様々な場所に掲出しています。
今回の取り組みを通じ、ダイバーシティやSDGsについて自然と考える機会の創出を目指します。
今後も、JTは相模原市のさらなる発展に向け、様々な取り組みを行ってまいります。
また、多摩美術大学とともに様々な地域において、「アートの力を通じた地域課題解決」に取り組んでまいります。

さがみはらSDGsパートナー制度について

相模原市とともに、SDGsの達成に向けた取組や地域課題の解決、SDGsの普及啓発に取り組んでいただける企業・団体等を「さがみはらSDGsパートナー」として登録する制度です。
2020年より、JT神奈川支社として、「さがみはらSDGsパートナー」に登録されています。

アート作品について

「SDGsカラーをモチーフにした思い思いの線を描く」というテーマで、障害福祉サービスの生活介護事業所8-18のメンバーや、多摩美術大学の学生や大学院生がそれぞれ制作しました。
ひとえに「線」といっても、細い線、長い線、可愛らしい線、力強い線、色とりどりの線…と多種多様です。人々が思い思いに引いた自由な線が個性を表現し、さらにそれが集まることで、年齢や性別、障害といった垣根を越えたひとつの作品となっています。このような作品が街を彩り、市民の皆さんの目に触れることで、多様な人々が暮らす社会について考えるきっかけを創出します。

アート掲出場所

詳細はプロジェクトサイト(※)をご参照ください。
(※)橋本のまちをキャンバスに SDGs Color Art Project別窓で開く

地下道「やすらぎの道立体」壁面

橋本駅北口 公衆喫煙所壁面

橋本商店街協同組合 店頭(スタンド灰皿/ステッカー)

プロジェクトに関するコメント

相模市市長: 本村 賢太郎氏

本市ではSDGsの目指す「持続可能で誰一人取り残さない」社会の実現に向けて、様々な取組を進めており、令和2年7月にはSDGs未来都市に認定されました。SDGsの推進に当たり、企業や団体等との連携が不可欠であることから、本市では、新たな連携を生み出すことを目的に、「さがみはらSDGsパートナー制度」を創設し、多くの皆さまに参加いただいております。
本プロジェクトは、パートナーである企業や団体、そして行政がそれぞれの強みを活かし連携をすることで実現したものであり、SDGsの推進における理想的な形であると考えております。個性豊かなアート作品が街を彩ることで、市民の皆さまが多様性について考えるきっかけとなり、誰もがお互いの個性を尊重し、「誰一人取り残さない」相模原市の実現につながることを期待しております。
本プロジェクトにご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げるとともに、今後もともに手を携え、SDGsの推進に取り組んでいただければと存じます。

相模原市SDGs推進室: 榎本 幸二氏

さがみはらSDGsパートナー間の連携により、このような素敵なプロジェクトが実現したことを大変うれしく思っています。JT様から「アートを通じた地域活性化に取り組みたい」というご提案をいただいた際には、大変ありがたい話であり期待に胸が膨らむと同時に、どのような形で実現できるのか不安があったのも事実です。
しかし、今回連携させていただいた皆さまとアイデアを出し合い、少しずつプロジェクトが具現化していく過程は、とても充実したものとなりました。今回のプロジェクトは社会や地域をより良いものにしたいという皆さまの想いが、SDGsという合言葉でつながり、実現したものと考えています。
今回本プロジェクトにご協力いただいた皆さまに心より感謝するとともに、今後も様々な連携により、社会課題や地域課題の解決に向けて取り組んでまいります。

多摩美術大学 教務部長: 和田 達也氏

本学八王子キャンパスに近接する「橋本駅」周辺は多くの学生が在住し、生活・通学の中心となっています。
相模原市とは2016年に包括連携協定を締結し、同市との官学協働はもとより、同市に拠点を置く企業と産学協働のプロジェクトに取り組むなど、さまざまな分野において協力関係を築いてきました。
今回の企画においても学生の豊かな創造性が橋本の街に彩りを添え、地域住民の方々や街の利用者にこれからの暮らしや社会について思いを巡らす一助となれば幸いです。

8-18: プロジェクト参加メンバー

線の作品は、絵を描くことが苦手な人でも参加できる創作活動として、昨年から始めました。自由に1本の線を描くことをきっかけに、その人の性格や新しい魅力が発見されることもあり、言葉を用いないコミュニケーションとして楽しく制作することができました。
ひとつひとつの線がメンバーそれぞれの個性です。壁画を鑑賞していただく際に、「どんな人が引いた線なのだろう」と、想像してみるのも面白いかもしれません。
「8-18」では今回の壁画設置に関わる機会をいただけたことで、今後の活動へのモチベーションが大変高まっています。みんなの作品を多くの人に見ていただく場所を探しておりますので、ご興味のある方とつながっていけたら嬉しいです。

橋本商店街協同組合: 古橋 裕一氏

橋本商店街では、地域をけん引するリーダーたらんとして、地元企業や団体と手を取り、地域に根差した活動を行っております。
住みよい街、住み続けられる街づくりといっても様々ですが、当組合は行動目標のひとつに『社会的弱者に優しい街』があります。この目標に向けた具体的取り組みとして、引きこもり経験者の職業体験の受け入れ実施や、地域作業所との連携を実践しております。
今回、さがみはら SDGs パートナー制度を通じて、「JT」「8-18」「多摩美術大学」と共に、地域作業所が創作したアート作品を掲出するプロジェクトを行う事となりました。
「アート」という一つの個性あふれる作品をキッカケに、作成者には橋本の街に自らの存在意義を感じてもらいたいです。
そして地域住人には、彼らの個性を受容してもらうことで、街の温かさや、多様な人々が暮らす社会について少しでも考えてもらえたら幸いです。