墨田区観光協会主催「みんな北斎プロジェクト」が錦糸町駅南口喫煙所をデザイン!
「本所七不思議」をモチーフに障がいを持つ方々と一緒にデザインしたアートで地域文化を発信
~墨田区、しりあがり寿氏、江東橋三丁目町会、錦糸町を元気にする会が連携し実現~

2022/12/12

JTは、昨年より当社が参画している墨田区観光協会主催「みんな北斎プロジェクト」の一環として、錦糸町駅南口喫煙所を12月9日にリニューアルしました。本喫煙所には、墨田区で親しまれている物語「本所七不思議」をモチーフに、障がいを持つ112名の方々と一緒にデザインしたオリジナルアートを採用しています。


錦糸町駅南口喫煙所 外観
写真左から:
漫画家 しりあがり寿氏、江東橋三丁目町会会長 山田昇氏、墨田区観光協会理事長 森山育子氏、墨田区長 山本亨氏、JT東京支社墨田区担当部長 及川歩、錦糸町を元気にする会会長 小笠原功氏

今回のリニューアルは、昨年末に墨田区をふるさととする葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」をモチーフにリニューアルした喫煙所2か所(錦糸町駅北口、両国駅)が好評だったことに加え、新たに江東橋三丁目町会、錦糸町を元気にする会の協力を受け、実現に至りました。


本喫煙所は面積にして約70平米と都内最大級の大きさを誇ります。今回は、「本所七不思議」にちなみ“不思議なもの”をテーマに、しりあがり寿氏監修及び「すみだクリエイターズクラブ」協力のもと、墨田区内の障がいを持つ方々と行ったワークショップで創作したデザインを採用しました。これにより墨田区の文化を感じられるアートが壁一面に広がることとなりました。
今回の取り組みを通し、墨田区で親しまれている文化を広く世の中に発信し、「すみだ」の活性化につなげていきます。

JTは今後もたばこを吸われる方・吸われない方の双方を考慮した空間造り、そして双方が共存できる社会の実現を目指してまいります。

喫煙所リニューアルに関するコメント

墨田区長: 山本亨 氏

昨年11月の錦糸町駅北口と両国駅西口の喫煙所のデザイン改修に続き、このたび錦糸町駅南口喫煙所においても、本区が葛飾北斎ゆかりの地であることのPRとともに、障がいを持つ方々と社会とを結び、様々な個性や多様性を理解するきっかけとなるアートで彩られました。今回の改修では、従前のコンセプトの継承に加え、錦糸町に因んだ本所七不思議をモチーフにしたデザインも取り入れられました。今後も多くの方々にこのデザインをご覧いただき、すみだの魅力の発信や心のバリアフリーの普及、そして錦糸町地域の発展につながることを期待しています。結びに、今回の取り組みに関わったすべての皆様に感謝申し上げるとともに、「みんな北斎プロジェクト」の更なる発展を祈念します。

一般社団法人墨田区観光協会: 森山育子 氏

みんな北斎プロジェクトは、時間も空間も超え、どこまでも自由に想像の翼をひろげた葛飾北斎という天才画家の創作への想いを受け継ぎ、アートを通した障がい者福祉を目指しています。 第二弾「みんな北斎 浮世絵巻II(本所七不思議編)」は、みんなが違いを認めあう多様性の社会を目指すことを表現した街なかアートです。今回は江戸時代から本所地区(錦糸町周辺)で伝承される「本所七不思議」をもとに、福祉施設の利用者112名が描いた絵を葛飾北斎、しりあがり寿氏の作品と一緒に地域のクリエイターがコラージュしました。そして今回の取り組みには地域連携として、「錦糸町を元気にする会」、「江東橋三丁目町会」の皆様にもご協賛いただけたことに深く感謝いたします。

江東橋三丁目町会: 山田昇 氏

今回改修された江東橋三丁目に位置する錦糸町駅南口の喫煙所のデザインテーマである本所七不思議は、錦糸町がゆかりの地であり、この近辺に七不思議の一つ「置いてけぼり」が有ったとされております。このように街の一部に描くことで江戸時代から伝わる錦糸町の文化を皆様に知って頂ければ幸いです。また、たばこを吸う方に喫煙所の存在を改めて知っていただくきっかけになり、ポイ捨てのないきれいな街になることを願っています。
今後も、JT東京支社や錦糸町を元気にする会をはじめとする地域企業・団体と共に、錦糸町に住む方・働く方・来られる方にとって快適な街づくりに取り組んでいきたいです。

錦糸町を元気にする会: 小笠原功 氏

「錦糸町を元気にする会」は、10年前に企業を中心に「錦糸町を元気な街にしたい」有志が集まり結成されました。毎月1回会員で集まって、街の情報を共有することで個々の取り組みやイベントが広がり、錦糸町の街を訪れる方々がもっと楽しくなるようなことを考えたりしています。
今回の錦糸町南口におけるこの素晴らしいアーティストの共演は、錦糸町の街を訪れる方々がこのアートをご覧になって、この街がすべての方々に平等に笑顔を提供する街であることを知って頂けるきっかけになると確信しております。

漫画家: しりあがり寿 氏

この冬、錦糸町駅南口に、両国駅・錦糸町駅北口に続いて3つ目の「壁のない絵」が完成しました。時代を超え、障がいを超え、参加してくださったたくさんの人々の気持ちが透明な壁の中で戯れあうような絵です。そして今回は墨田区、みんな北斎プロジェクト、JTに加え地元から錦糸町を元気にする会と更なる強力な助っ人が参加しました。人形焼きの山田家さんからご提供いただいた宮尾しげを先生の「本所七不思議」です。そこで先輩に倣って各々が感じる不思議を皆で描いてみました。いかがでしょうか?いるはずのないものもあるはずのないことも絵に描かれることで命を得て道行く人に微笑みかけてるようです。この喫煙所が街の心も透きとおらせ長く地元に愛されるよう心より祈っております。

ワークショップの様子

アート制作にあたり、ワークショップを開催しました。しりあがり寿氏が福祉施設を訪ね、すみだ花工房の皆さんと壁画に用いるための原画を描きました。絵のテーマは「不思議なもの」。森羅万象を描いた葛飾北斎のように、筆、ペン、クレヨンを使って不思議なものを自由に描いていただきました。

壁画デザインミーティングの様子

ワークショップの他にも、はばたき福祉園、ひだまり工房、おいてけ堀かっぱ堂、すみだふれあいセンター福祉作業所、カラコネオフィス、喜楽里すみだ工房、墨田さんさんプラザ、亀沢のぞみの家、隅田作業所の皆さんが描いた絵が持ち込まれ、しりあがり寿氏を中心に本施策に関わるメンバーと、集まった絵を1枚1枚眺め、ここからどのような壁画をデザインするか意見を交わしました。

みんな北斎プロジェクトとは

2016年より、墨田区主催で始まったプロジェクト。2021年からは墨田区観光協会が引継ぎ、「PHASE III」(※)として、今までプロジェクトに携わってきた「すみだクリエイターズクラブ」とともに活動しています。
本プロジェクトは、地域課題における「障がいを持つ方が創作活動を通じ、地域社会に参加できる環境の提供」、「墨田区が葛飾北斎のふるさとであることの認知拡大」を目指し、「アートの前では障がいのある人もない人も同じ」というコンセプトのもと、取り組みを行っています。


(※)「みんな北斎プロジェクト_PHASE III」別窓で開く

みんな北斎プロジェクトによる喫煙所リニューアルの取り組みについて

JTは2021年11月に「みんな北斎プロジェクト」の一環として、墨田区をふるさととする葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」のデザインアートを施した屋外喫煙所を錦糸町駅北口及び両国駅に設置しています。