たばこの歴史とJTの歩み

様々な文化や時代と紐づくたばこの歴史と、JTの歩みを紹介します。

古代~明治・大正時代

様々な役割、文化として
発展してきた「たばこ」

人類の歴史と長い関わりを持つ「たばこ」は、年月の経過とともに、ひとつの文化としてさまざまな発展を遂げてきた

マヤ文明

儀式や治療

神とたばこの関係が信じられていた大陸では、たばこは儀式にも欠かせないものだった。たばこから立ち昇る“紫煙”は、神々への良き供え物であると同時にお告げをもたらすものと考えられた。また、たばこは、治療にも用いられた

マヤ文明儀式や治療
マヤの神のレリーフ(複製)
擬人化された神がたばこをくゆらせる姿を表現しているといわれる
大航海時代

友好のしるし

サンサルバドル島に上陸したコロンブスの一行は、先住民アラワク族から“友好のしるし”として、香り高い乾燥した葉=「たばこ」の葉を受け取った

大航海時代友好のしるし
アメリカ到達500周年記念切手
8枚セットの1枚
1988年/アンティグア・バーブーダ発行
江戸時代

独自の文化

刻んだたばこをキセルで楽しんだり、たばこ盆やたばこ入れなどの喫煙具がつくられるなど、日本独自の喫煙文化が発展した

江戸時代独自の文化
明治・大正時代

シガレットの発展

紙巻きたばこ(シガレット)が国内で製造され、明治後期には、政府が国家の財源確保のため、たばこに関する法律を次々と制定し、たばこ産業は国営化される。その後も市場は成長を続け、大正時代には、その製造量は刻みたばこを上回った

明治・大正時代シガレットの発展
1970年代以前

近代日本のたばこ産業の原点

大蔵省(当時)管轄の日本専売公社として、日本のたばこ産業の基礎をつくる

    • 1949

      日本専売公社設立

    • 1957

      国産初のフィルター付き製造たばこ「HOPE」発売

    • 1969

      国産初採用のチャコールフィルター付き製造たばこ「Seven Stars」発売

    • 1977

      「MILD SEVEN」を発売

    1980年代

    民営化と現在につながる
    事業基盤の構築

    日本たばこ産業株式会社として民営化、たばこ・医薬・加工食品と今に続く事業構成の土台を築く

      • 1985

        日本たばこ産業株式会社設立

      • 1985

        新規事業の展開を図る事業開発本部を設立
        その後の改組により、医薬事業部・食品事業部を設置

      • 1988

        コミュニケーション・ネーム「JT」導入

      1990年代

      M&Aを機に世界有数の
      ブランドを獲得
      販売数量世界第3位
      グローバルたばこメーカーへと躍進

      ※中国専売公社を除く

      RJRナビスコ社の米国外たばこ事業の買収により、競争力あるブランドとグローバルな事業基盤を獲得

        • 1992

          マンチェスタータバコ社(英国)を買収

        • 1993

          医薬総合研究所を設置

        • 1998

          鳥居薬品㈱の発行済株式の過半数を取得

        • 1999

          RJRナビスコ社(米国)から米国外のたばこ事業を買収、世界的ブランド「Winston」「Camel」を取得
          海外たばこ事業の販売数量が飛躍的に伸長し、前年度比9倍超に増加

        • 1999

          旭フーズ㈱等子会社8社を含む旭化成工業㈱の食品事業を取得

        2000年代

        グローバル展開の更なる加速
        グローバルたばこメーカーとしての地位を確立

        ギャラハー社の買収により、海外たばこ事業がより一層拡大し、多様な人財を獲得するとともに、財務基盤がより強固なものへ

          • 2005

            CRES Neva Ltd.(ロシア)を買収

          • 2006

            AD Duvanska Industrija Senta(セルビア)を買収

          • 2007

            ギャラハー社(英国)を買収、世界的ブランド「LD」「Benson&Hedges」等を獲得
            海外たばこ事業の販売数量は前年度比5割以上増加し、JTグループ全体の利益成長を牽引する存在に

          • 2008

            ㈱加ト吉および(現テーブルマーク㈱)及び富士食品工業㈱の発行済株式の
            それぞれ過半数を取得

          2010年代以降

          変化するお客様の多様な
          嗜好・ニーズに対応し、
          新たな価値を提供

          M&Aを通じた地理的拡大及び既存市場における自律的成長により、海外たばこ事業を強化するとともに、リスク低減製品※1(RRP※2)をはじめとした多彩な選択肢を提供

          • ※1 リスク低減製品・喫煙に伴う健康リスクを低減させる可能性のある製品
          • ※2 RRP:Reduced-Risk Products
          • 2013

            「MILD SEVEN」ブランドを「MEVIUS」へ変更

          • 2015

            E-Vapor会社Logic(米国)を買収

          • 2016

            レイノルズ・アメリカングループ(米国)より
            「Natural American Spirit」の米国外たばこ事業を取得
            「Ploom TECH」を国内で発売

          • 2016
            - 2018

            フィリピン、インドネシア、ロシア、バングラデシュ等でたばこ事業に係る買収を実施

          • 2019

            「Ploom TECH+」、「Ploom S」を国内で発売

          • 2020

            「Ploom S2.0」、「Ploom TECH+ with」を国内で発売

          • 2021

            「Ploom X」を国内で発売

          • 2022

            従来の国内たばこ事業、海外たばこ事業を一本化し、一元的な運営を開始

          • 2023

            「with2」、「Ploom X ADVANCED」を国内で発売JT Group Purpose策定「心の豊かさを、もっと。」

          • 2024

            Vector Group Ltd.(米国)を買収

          • 2025

            「ploom AURA」「ploom CUBE」を国内で発売

          そして、これから。

          これまでJTグループは、将来を見据えたうえで課題を先取りし、
          自ら変革することを通じて成長を続けてきました。
          今後、持続的な成長の実現に向けた競争力および収益力強化を目的とし、HTS(heated tobacco sticks)※1およびCombustibles※2に経営資源を集中的に投入していく国内外たばこ事業の一本化により、グローバルリソースの最大活用を実現し、お客様のニーズ・期待を超える製品・サービスをグローバルで展開することを目指していきます。

          • ※1 HTS:高温加熱型の加熱式たばこ
          • ※2 Combustibles:紙巻きたばこ等の燃焼性たばこ製品(製造受託/水たばこ/加熱式たばこ/無煙たばこ/E-Vaporを除く)