技術開発 / Technology Development

R&Dの仕事

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研究成果を実用化できる技術へ

SUMMARY

たばこ製品は多くの要素により構成されています。
要素ごとに、研究活動で得られた成果を実用化できる技術へと仕上げていきます。コストや製造プロセスへの適応など、様々な観点で技術としての完成度を高めていきます。

たばこづくりに必要な要素毎の技術開発​

紙巻きたばこや、加熱式たばこ・電子たばこのスティックやリフィルなどを構成する要素として、「葉組(葉たばこのブレンド)」「香料」「材料」「処理技術」があります。これらはたばこ製品の味・香りのもとをつくる要素です。加熱式たばこ・電子たばこのデバイスを構成する要素としては、「構造設計/機構設計」「電気設計」「ヒーターユニット」「ファームウェア&コネクティビティ」があります。基本的にはそれぞれの要素で並行して技術開発を進めますが、複数の要素技術を組み合わせて新しい原材料を開発したり、複数の要素技術を集合させて実証実験を行うこともあります。​

技術事例

フレーバー・マイクロ・チップ

JT R&Dグループには、複数の香料を組み合わせて調香を行うフレーバリストがいます。香料の中には揮発性が高い成分が含まれており、フレーバリストがつくった香りをそのまま安定して、お客様にお届けすることは簡単ではありません。そこで、香料を包接できる特殊な基材を開発し、香料の揮発を抑制してこれまで以上に豊かな香りをお届けすることに成功しました。この基材はフレーバー・マイクロ・チップと呼ばれ、一部のRRPに搭載されています。

  • ※Reduced-Risk Products:喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある製品

with用たばこ顆粒

JTグループのwith用加熱式たばこには紙巻たばことは異なり、たばこ葉を粒状に加工したたばこ顆粒が香味源として封入されています。この製品のように、低温で加熱するタイプの加熱式たばこは、味・香りが発現しにくいという弱点があり、たばこ葉そのままを香味源には使用できませんでした。そこで、粉砕したたばこ葉を粒状に再成形したたばこ顆粒を開発しました。この顆粒は味・香り成分のリリース効率が高く、この顆粒を用いることでしっかりとした味わいを実現することに成功しました。

技術を守り、より良い製品を創り出すために

新たな技術知見や開発した技術は、製品に搭載するだけではなく、積極的に知的財産権として保護しています。研究開発員は開発初期の段階から、知的財産の担当者と連携してアイデアを共有し、適切なタイミングで出願を行います。知的財産権の確保は、製品の独自性・信頼性を守るだけではなく、模倣品・類似品を排除し、健全な市場とお客様の安全のために重要な役割を果たします。​