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Industry Overview

市場環境

市場環境

たばこ製品には、最も親しまれている紙巻たばこの他にも、多種多様な製品があります。具体的には、シガー、パイプ、スナッフ(鼻孔から吸入する粉末状のたばこ)、噛みたばこ、水たばこなどで、こうした製品の中には、販売数量が成長しているものもあります。

世界のたばこ製品の総需要は年間約5.7兆本です。中国は世界のたばこの40%超を消費する最大の市場ですが、専売企業が、製造・流通・販売をほぼ独占しています。また、2013年の調査によると、中国に次いで、ロシア、アメリカ、インドネシア、日本の市場規模が大きいとされています*。

たばこ市場は、成熟市場と新興市場とで、異なる特徴を有しています。成熟市場においては、経済成長が限定的であることや、増税及び規制の強化、人口構造の変化等の様々な要因によって、総需要は減少傾向にあります。また、より低い価格帯の製品へとお客様の嗜好が移行する動きが広がっています。こうした傾向は欧州諸国において顕著であり、経済の停滞によって、需要の減少と低価格帯製品への移行が加速しています。

一方、新興市場においては、人口の増加と経済成長に伴い、アジア、中東、アフリカを中心として、総需要の増加が見られます。加えて、可処分所得の増加に伴い、お客様の需要はより高品質・高価格帯の製品へと移行する傾向があります。

2014年の調査によると、世界全体の総需要は、中国を除けば、わずかながらも減少傾向にあります*。しかしながら、たばこ産業の構造は強固であり、厳しい環境下においても、主に製品価格の上昇により、全体としての売上収益は成長を続けています。この総需要の減少と売上収益の増加傾向は、今後も継続するものと予想されます*。
*出典:Euromonitor、e-cigaretteを含まない(2014年データ)

バリューチェーンとは?

言葉が示すとおり、事業活動の各プロセスにおいて価値(バリュー)を付加していく連鎖(チェーン)という意味です。
1985年にマイケル・E・ポーターが提唱した概念で、バリューチェーンは、事業をお客様にとっての価値を創造する活動という切り口から分解・分析し、競争優位を獲得するためにそれら活動の連鎖を構築するという考え方です。

バリューチェーンに近い言葉として、サプライチェーンという言葉がありますが、これは似て非なるもの。
バリューチェーンが価値連鎖であるのに対し、サプライチェーンは供給連鎖を意味します。ある商品の原材料が生産されてから、最終消費者に届くまでのプロセスを表した非常にシンプルなものです。

JTは、バリューチェーンを通じ、お客様にご満足いただける商品の開発・製造・販売に努めていますが、実際どのように運用されているのでしょうか?


JTでは、研究開発から原材料調達・製造・マーケティング・販売等の全ての工程で商品の付加価値を高める取り組みが行われています。JTがバリューチェーンを採用する理由は、たばこという特殊な商材を扱っていることが大きく関係しています。
多くの国においてたばこの小売価格は政府の認可によって定められています。他の一般消費財と異なり、原材料が高騰したからといって、価格を頻繁に上下させることはできません。もちろん店頭での値引き販売もできません。
定められた価格に見合う・若しくは価格以上の価値をお客様に感じていただけた時に、初めて我々の商品はお客様の手に取っていただけるのです。
そのため、イノベーションと品質改善を通じての価格創造を目指した研究開発が求められますし、安定的に高品質な原材料を調達する必要があります。また、工程の無駄を省きつつ高い品質を保持した製品を作り続けなければなりませんし、お客様のニーズを多面的に深く理解したマーケティング活動とお客様により魅力的に映るような店頭での営業活動を行う必要があります。こうしたバリューチェーンの各プロセスにおける高度できめ細かな活動を通じて、JTはさらなる付加価値の向上を目指しています。

では、各部門がどのような取り組みを行っているのかを簡単にご紹介します。

研究開発 イノベーションと品質改善を通じた価値創造

研究開発
  • • 他のバリューチェーン組織との密接な連携の下、グローバルな研究基盤を活用し、基礎研究と製品テクノロジー開発に注力しています。

 R&Dで特に注力している分野は下記の通りです。

  • – 市場ニーズ、予想される規制動向を踏まえた製品開発力及び分析力の強化
  • – 既存製品の規制変化への対応
  • – 競争力維持と効率性向上に資する新技術の開発及び製造工程の改善
  • – 葉たばこ、ブレンド、フィルター、印刷技法、パッケージ等、様々な角度からブランド・エクイティ向上に繋がる製品イノベーションを促進
  • – エマージングプロダクトの開発

調達 高品質な原料の安定調達

調達
  • • 葉たばこは、たばこ製品にとって最も重要な原材料であることから、質の良い葉たばこを、長期的かつ安定的に調達できる能力の強化に努めています。
  • – アフリカ、ブラジル、アメリカにおける自社葉たばこ調達基盤からの調達比率向上
  • – 農家に対する生産性向上支援やコミュニティに対する地域貢献により、葉たばこ生産の持続性強化
  • – 競争力ある価格で必要量を確保すべく、サプライヤーと良好な関係を維持
  • • 材料品については、デザイン改善、イノベーティブなプロダクトへの投資に伴うコスト増を緩和すべく、ロットサイズマネジメント等効率性を追求しています。

製造 高品質の製品製造によりトップライン成長をサポート

製造
  • • イノベーティブな製品に対するお客様の期待に応えるべく、品質向上への取り組みを一層重視しています。また、効率的かつタイムリーに市場へ製品を供給する最適な製造体制を追求し続けています。
  • – 製品数増加に伴う製造工程の複雑化に対応しつつ、高い製品品質の担保と製造工程のフレキシビリティ向上を両立
  • – 有事に備えた事業継続性への対応力強化
  • – 同時に、コスト増の抑制及び最適な製造体制の構築により効率性を追求

マーケティング 注力ブランドのブランド・エクイティ向上

マーケティング
  • • お客様との効果的なコミュニケーションを通じて注力ブランドのブランド・エクイティの更なる向上を目指します。
  • – 適切な資源配分によるGFBのブランド価値向上
  • – 各国の法律、規制や自主的なマーケティング規準を遵守しつつ、効果的なマーケティング活動を実行

販売・流通 卓越した営業力を梃子に、販売網を拡大

販売・流通
  • • たばこ製品はスーパーマーケット、コンビニエンスストア、路上や駅のキオスク、個人商店や自動販売機といった様々なチャネルを通じて販売されています。市場によって重要なチャネルは異なりますが、当社と販売店の双方にメリットをもたらす関係を構築し、取扱い店舗の拡大に努めています。
  • – 高い能力を有する営業員が核となり、主要販売店との関係を強化
  • – 主要チャネルの動向、お客様のトレンド、競合他社の動きを踏まえ、市場に合わせた営業施策を展開

コーポレート部門 JT全体の事業を支える

コーポレート部門
  • • コーポレート部門は、経営企画、人事、財務、経理、法務、広報、多様化推進、CSRなど様々な機能から成り立っています。コーポレート部門の各部署は、それぞれの専門的な見地から、適切かつ円滑な事業運営に必要な役割を果たすことでJT全体の事業を支える、言わば「縁の下の力持ち」の役目を担っています。

組織図

組織図
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