北海道美唄市における受動喫煙防止対策についてのJT意見

美唄市長
髙橋 幹夫 殿

平素より私どもの事業に対しましては、格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

さて、市におかれましては、昨年12月1日に「美唄市受動喫煙防止ガイドライン」を公表されましたが、翌12月2日付けの北海道新聞(空知版)において、「禁煙条例」の制定にも着手する旨の新聞報道を拝見し、私どもは非常に困惑いたしております。

市長は、平成24年の市政執行方針演説において、「受動喫煙防止については、市民、事業者、行政が一体となって取り組むことが大切であり、関係団体との連携を取りながら、広報紙等を活用した情報提供やたばこの健康への影響についての普及啓発を行うとともに、保健指導、健康教室等における指導の充実を図ります」とご発言されており、私ども事業者にもご配慮頂いているものと認識しておりました。

受動喫煙の健康への影響については、様々な議論がございます。また、たばこの煙が苦手な方が多数おられる事も事実であり、「美唄市受動喫煙防止ガイドライン」策定の背景には、私ども事業者は、その業種やお客様のご利用実態に応じた適切な対応を図る事が求められているものと受け止めておりました。

しかし、今般の報道を見ますと、方針演説の内容とは異なり、策定されたばかりの「美唄市受動喫煙防止ガイドライン」が、いまだ市民への周知啓発や関係団体への説明すら行われていない中、より強い拘束力を有する条例の制定を庁舎内でのみ検討されている事に、困惑すると同時に唐突感を覚える所です。

私ども事業者といたしましては、まずは策定された「美唄市受動喫煙防止ガイドライン」の周知啓発に努める事が、現状を踏まえた適切な受動喫煙防止対策の推進にあたるものと認識しており、今般報道されたような条例制定が事実であれば、あまりにも性急であり、かつ庁舎内のみで検討されたものとして、強く反対せざるを得ません。

美唄市におかれましては、政策を決定される際には、その効果と影響を多面的な角度から検討され、また、必要に応じた議論がなされた上で決定されてきたと承知しております。仮に、受動喫煙防止対策を条例の施行として検討なされるのであれば、これまでと同様に、政策により影響を受けるであろう市民、事業者などからも幅広く意見を聞くなど、慎重な検討を頂く事が、官民一体となった取組みにもつながるものと考え、慎重な議論をお願いする次第です。

以上

2015年2月18日
岩見沢地方たばこ販売協同組合 理事長 龍方利忠
岩見沢酒販協同組合 理事長 春木峰夫
北海道料理飲食業生活衛生同業組合 理事長 太田英司
北海道喫茶飲食生活衛生同業組合 理事長 長谷洋平
北海道中華料理生活衛生同業組合 理事長 西澤俊一郎
北海道麺類飲食業生活衛生同業組合 理事長 小川原格
北海道たばこ販売協同組合連合会 会長 鈴木盛策
日本たばこ産業株式会社 岩見沢営業所長 西村英輝
日本たばこ産業株式会社 北海道支店長 近田仙之