「神奈川県医療のグランドデザイン(案)」についての意見

神奈川県知事
黒岩 祐治 殿

日本たばこ産業株式会社(以下、「当社」)は、神奈川県(以下、「県」)が公表した「神奈川県医療のグランドデザイン(案)」(以下、「デザイン案」)に関する意見を、以下に申し述べます。

デザイン案は、知事の政策スローガン「いのち輝くマグネットかながわ」に基づき、「医療のグランドデザイン策定プロジェクトチーム」からの最終報告書を受け、県が長期的な医療計画として示したものと理解しております。

デザイン案に記載の「未成年者の喫煙防止対策」につきましては、当社も従前より神奈川県青少年喫煙飲酒防止条例の趣旨に賛同し、タスポカード(ICカード式成人識別自動販売機)の普及促進、県民局青少年課主催の未成年者喫煙飲酒対策協議会への参画、全国紙や神奈川新聞社への未成年者喫煙防止広告の掲載、また未成年者喫煙防止キャンペーンの実施やたばこ販売店頭での啓発物品の露出等により、業界を挙げた対策を進めており、引き続き推進し、協力してまいります。

また、「受動喫煙防止対策」につきましては、「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」(以下、「条例」)の着実な施行に加え、「必要な対応を検討する必要」に触れておりますが、条例の見直しに際しましては、県民の皆様はもちろん、事業への影響が懸念される民間事業者の意見にも真摯に耳を傾けていただくと共に、その影響の大きさを考慮のうえ、バランスの取れた公平な議論をしていただくようお願い申し上げます。

当社といたしましては、たばこを吸われる方と吸われない方の協調ある共存社会の実現に向け、受動喫煙防止対策として、顧客の意図せぬ受動喫煙を防止できる観点から、飲食店入口で店内の喫煙環境を事前に表示するステッカーの貼付を推進するほか、希望される事業者への分煙コンサルティングや条例の周知を実施する等、幅広く知見や情報の提供を行なっております。県に対しましても、今後、条例および運用規則を見直す場面、あるいは実際の運用における場面において、分煙コンサルティング等により蓄積した当社知見を提供し、県と県民および事業者等が一体となった取り組みとなるよう協力してまいりたいと考えております。

2012年5月14日
日本たばこ産業株式会社
横浜支店長 中西 健次