オフィスの事例

オアーゼ芝浦
東京都港区

ビル全体で分煙に取り組み街と融合した憩いの場を実現

港区芝浦2丁目の既存3棟を「都市生活者へ潤いのある憩いの場と利便性を提供したい」という構想のもと、建替え計画が進められた。
喫煙スペースは屋内の専有部だけではなく、都市生活者のオアシスをコンセプトに屋内共有部、屋外にも設置している。
喫煙スペースという広い意味でのリフレッシュ・スペースを作り、そこにいる生活者の交流を生み出している。
〈丸仁ホールディングス×南條設計室×清水建設×早稲田大学古谷研究室〉

分煙Pointをチェック!!

Point1 屋内外で一体感を生むため、モチーフとなる円形の仕切りを採用

仕切りで完全に分けるのではなく、アルミのパンチングを活かした開放的な空間になっている。
眺めの良い共有部に喫煙スペースを設置することで、コミュニケーションの場としても活用される。
ガラスの奥には、非喫煙者も利用できる休憩スペースがあり、統一の円形を用いて緩やかに繋がりをもたせている。

Point2 円形の仕切りと中央の木により落ち着ける空間を創造

たばこの煙は周りの壁に沿って上昇するため通行人も気にならない喫煙スペースになっている。
上からの視線も気にならないように、中央には植栽を設置している。
屋内共有部の喫煙スペースと反転した構造の仕切りを立てることで屋内外で一体感を生んでいる。

Point3 横ルーバーを積層することで、縦の連続性を可視化し各階を一体の空間に演出

喫煙スペースは、自然光が差し込む7層吹き抜けの区画において、3~7階までの各階に設置されている。
横ルーバーを積層し、出幅の差でカウンターやベンチにしている。
ルーバーの素材には木目をプリントしたアルミニウムを選び、難燃性と居心地の良い雰囲気を両立させている。
喫煙スペースをリフレッシュ・スペースと併設することでコミュニケーションを活性化させることを企図している。
喫煙スペース入口上部にはエアカーテンを設置し、入口風速0.2m/sを確保することで扉がなくても非喫煙エリアに煙が流れることはない開放的な空間を実現している。