2023年度準決勝第一局

対局結果

準決勝第一局 (大阪大会)

84手にて
藤井JT杯覇者の勝利

開催日:10月21日(土)
会場:Asueアリーナ大阪 メインアリーナ

藤井聡太JT杯覇者

永瀬拓矢九段

大盤解説:谷川浩司 十七世名人 聞き手:加藤桃子 女流四段 読み上げ:藤井奈々 女流初段

勝者の藤井JT杯覇者は、11月19日(日)に行われる「決勝戦」で準決勝第二局勝者と対局!!

  • タイトル・段位は対局時点のものです。

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・谷川十七世名人の講評

対局前の両者のコメントでは、藤井JT杯覇者は「『JTプロ公式戦』は持ち時間が短いですし封じ手もあり、うまく対応する必要があります。永瀬九段とは直近の王座戦でも対戦して、その強さは承知しています。

大変な戦いになると思いますので集中して臨みたい。大阪大会は初めてですが、みなさんに楽しんでもらえるような将棋を指したいと思います」と意気込みを語った。

一方の永瀬九段は「『JTプロ公式戦』はスピーディな上に、途中で封じ手もあるなど独特な棋戦ですので、そこに対応しないといけません。

藤井JT杯覇者は長い持ち時間の棋戦はもちろんですが、早指しでも結果を出されています。一番倒さないといけない相手ですので、しっかりいい将棋を指したいと思います」と抱負を語った。

振り駒は来場者の中から抽選で選ばれた方が行い、と金が3枚で永瀬九段の先手と決まる。

序盤は両者ほぼノータイム。角換わり腰掛け銀に進むかと思いきや、銀を腰掛ける前に先手が29手目▲3五歩。

それに対し後手も△7五歩と応じる展開に。後手は54手目△6六飛と切り飛ばし、△5七桂成~△7九角の決戦に出る。駒損ながら玉形の差で、後手がやや優勢に。先手は▲4五桂の勝負手を放つも時すでに遅し。藤井JT杯覇者がそのまま押し切って勝利。二連覇に向けて決勝進出を果たした。

大盤解説の谷川十七世名人の講評は以下の通り。

永瀬九段は29手目▲3五歩と仕掛けました。△同歩と取らせて▲4五桂という攻め筋です。まずは自分の土俵に引きずり込もうとしたのですが、藤井JT杯覇者は△7五歩と攻め合いの手で応じました。永瀬九段も読みが外されたのではないかと思います。

後手は△8八歩~▲同金としてから、△6六飛~△5七桂成~△7九角と踏み込みましたが、それが素晴らしい判断でした。

60手目△3六歩に対し、▲4五桂と跳ね以下△3七歩成▲5六銀△3六と▲7八金△6八角成▲同玉△4六と▲3五角が唯一勝負できる順だったでしょうか。本譜は粘ることができず永瀬九段らしさが出ませんでした。藤井JT杯覇者の快勝だったと思います。

勝利棋士・藤井JT杯覇者のコメント

今日の将棋ですが、昨年の「JTプロ公式戦」準決勝の斎藤慎太郎八段戦で永瀬九段が全く同じ将棋を指しています。

29手目▲3五歩に対し、斎藤八段は△6二金としましたが。一方的に受けるのはつまらないので、攻め合い志向で行こうと思いました。それが△7五歩です。47手目▲4七銀が仕掛けを誘っているように感じましたので、△6六飛の飛車切りから△7九角の順をやってみました。

駒損の攻めですが、先手陣はバラバラなので。△5九飛▲同飛△同馬と進んで、先手の受けが難しいと思いました。決勝進出は3回目ですが、1回目は豊島将之九段に負かされました。昨年のことを思い出して、いい将棋にしたいです。

動画

対局の動画をご確認いただけます。

  • 動画内で実施している「クイズキャンペーン」は終了しています。

棋譜

藤井JT杯覇者
永瀬九段
(持ち時間各10分間)

まで手で後手の勝ち

消費時間=10分10分