RESULT2026年度一回戦第一局

対局結果

一回戦第一局(東北大会)

100手にて斎藤八段の勝利

開催日:6月27日(土)

会場:夢メッセみやぎ 展示ホールA・B

先手豊島将之九段

後手斎藤慎太郎八段

大盤解説:藤井 猛 九段​ 聞き手:藤田 綾 女流二段 読み上げ:内山あや 女流二段

勝者の斎藤慎太郎八段は、8月8日(土)に行われる「二回戦第一局」でシード棋士の伊藤 匠 叡王・王座と対局!!

  • タイトル・段位は対局時点のものです。

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・藤井 猛九段の講評

対局前の両者のコメントでは、豊島九段は「仙台は8年前に『JTプロ公式戦』で訪れて以来です。牛タンやずんだがおいしく、住みやすい街のイメージがあります。

『JTプロ公式戦』は多くの方に生で観戦していただけて、モチベーションになる棋戦です。初めて優勝できた棋戦でもあり、相性はいいと思っています。
最近の斎藤八段はタイトル戦に挑戦されて、自分よりも充実されている印象があります。思い切りよくぶつかって熱戦になるよう全力を尽くしたいと思います」と意気込みを語った。

一方の斎藤八段は「仙台は8年前にタイトル戦で訪れて以来2回目になります。好きなカキなどの名産品を楽しみたいです。

『JTプロ公式戦』は3年ぶりの出場です。前回は一回戦で負けたので上を目指して頑張ります。豊島九段には長年お世話になっています。この舞台で対戦できて感慨深い思いもありますし、初戦から難敵と当たるのか、という大変さも感じています。

自分の持ち味は中終盤の攻め合いでの競り合い。白熱した戦いをお見せできたらと思います」と抱負を語った。

本棋戦の振り駒は、抽選で選ばれた来場者が行う。本局の振り駒は歩が3枚出て、豊島九段の先手に決まった。

解説の藤井 猛九段は戦前に「今日の二人は公私ともに充実して、旬な棋士同士の対戦」と話していた。
対局は相居飛車戦になり、豊島九段が角道を止めて左美濃に組む趣向を見せる。昨年の銀河戦決勝で藤井聡太JT杯覇者を破った作戦だ。

中盤は王手飛車取りがかかる派手な応酬となった。豊島九段は果敢に踏み込んだが、思うような戦果が挙がらない。68手目△4四角から△7一香の攻防手から反撃に移った斎藤八段が、緩みなく豊島九段の玉を寄せて競り勝った。

大盤解説の藤井 猛九段の講評は以下の通り。

互いに工夫を凝らした序盤戦でした。斎藤八段は序盤で玉を4一に動かすのが普通ですが、先手の攻め駒に近づくと判断して居玉のまま進めましたし、豊島九段の8八に玉を移して後手の攻めを正面から受ける指し方も初めて見ました。

中盤は先手の攻めがうまくいっていて、△7三飛打の局面で▲6七金とすれば後手はまとめにくくて先手が十分だったと思います。本譜は▲7五角(57手目)から攻めていきましたが、△4四角の攻防手でうまくいきませんでした。

さかのぼって、▲3五飛(47手目)に△4五歩ととっさに突き捨てたのが、斎藤八段のファインプレーです。△4五歩と突いたことで△4一歩(60手目)の底歩や△4四角と打てたのが大きかったのです。

終盤は△7七桂の攻めが厳しく、後手の勝ちが決まりました。

勝利棋士・斎藤八段のコメント

序盤の出だしは豊島九段が藤井JT杯覇者や伊藤匠叡王・王座に勝たれて得意にされている指し方です。
少し強引ですが△7三銀(32手目)と攻め合いを目指したのは予定通りです。▲8八玉(39手目)は想定にありませんでした。

対する△6六銀はどうだったか。▲4八角(43手目)から▲3五飛の攻めは覚悟していましたが、その途中で▲3三歩成とされて▲3一飛を狙われる手が見えていませんでした。△7三飛打(56手目)までは仕方がない進行です。

中盤は△7一香(70手目)とその直前に打った△4四角のバランスがよくて、後手が指せているのではないかと感じました。△7七桂(80手目)の攻めは先手からだと考えにくいのではと思って、読みよりも勢いで指しました。

考慮時間を1回残して勝てたのは私にとって珍しく、「ゾーン」に入って指せたと思います。
二回戦は叡王戦五番勝負で戦ったばかりの伊藤叡王・王座です。いい将棋にしたいですし、違う持ち時間での対局ですので作戦を考えたいと思います。

動画

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棋譜

豊島九段
斎藤八段
(持ち時間各10分間)

まで100後手の勝ち

消費時間=10分10分