RESULT2026年度一回戦第二局
対局結果
一回戦第二局(四国大会)
123手にて近藤八段の勝利


開催日:7月11日(土)
会場:サンメッセ香川 大展示場
先手近藤誠也八段
後手服部慎一郎七段
勝者の近藤誠也八段は、8月22日(土)に行われる「二回戦第二局」でシード棋士の佐々木勇気八段と対局!!
- タイトル・段位は対局時点のものです。
講評/勝利棋士コメント
大盤解説者・村山慈明八段の講評
対局前の両者のコメントでは、近藤八段は「香川県を訪れたのは初めてで、自然や食べ物が豊かなイメージがあります。
『JTプロ公式戦』はトップ棋士のみが参加できる華々しい舞台。簡単には出られませんし、公開対局でファンの前で指せるのはうれしいです。緊張はあっても集中して指せたらと思います。
服部七段は強敵です。互いに矢倉を得意にしていますが、私は攻め将棋、服部七段は受け将棋とタイプは違います。早指しですので、決断よく指すのを心がけたいです」と意気込みを語った。
一方の服部七段は「香川県は奨励会時代に『JTプロ公式戦』の大盤操作で来ました。プライベートでも仲間と旅行で訪れて、うどんを食べたのが懐かしいです。
『JTプロ公式戦』に出場できたことはうれしいです。初出場の緊張感も楽しむように心掛けたいです。棋聖戦五番勝負で和服を着て対局したので、そのときの経験を生かせたらと思います。
近藤八段は居飛車党の王道の将棋です。玉を固めて、終盤で鋭く攻める展開が得意なイメージです」と抱負を語った。
本棋戦の振り駒は、抽選で選ばれた来場者が行う。本局の振り駒は歩が3枚出て、近藤八段の先手に決まった。
解説の村山慈明八段が戦前に「攻めの近藤、受けの服部とタイプがわかれているので、どちらがペースをつかむか」と語っていた対局は、後手の服部七段がツノ銀型の雁木から待機する作戦を用いた。
近藤八段は矢倉から穴熊に組み替えると、機敏に仕掛けてペースをつかんだ。服部七段は防戦に努めたが、近藤八段の攻めは急所を突く。優位を確立したあとも緩まず攻めて、初出場者同士の一戦は近藤八段が押し切った。
大盤解説の村山慈明八段の講評は以下の通り。
後手の服部七段は雁木から待機策を採りました。結果的にうまくいきませんでしたが、持ち時間が短い早指し戦の中で、先手が攻めていくのは大変だろうという作戦です。
そうした中で、近藤八段は穴熊に組み替えてから▲7七角としました。あまり見かけない手段でしたがさすがの構想力でした。
△4四歩(102手目)と角道を止めたところなどは、服部七段も強靭な受けで倒れずに踏ん張って、持ち味が出ていたと思います。
後手に持ち直されてしまいそうな局面で、歩の頭に打つ▲4五桂(103手目)がインパクトのある攻めでした。
角や桂は使うのが難しい駒ですが、これらを近藤八段はうまく活用して後手陣の急所を突きました。
最後は▲6九歩(115手目)が決め手です。歩で攻めを封じられて服部七段は手段に窮しました。
玉をがっちりと固めてから細い攻めをつなげる、近藤八段の長所が随所に出た将棋でした。
勝利棋士・近藤八段のコメント
私の攻め、服部七段の受けという大方の予想通りの構図になりました。
服部七段の作戦は受けに自信がないとできないため、前例が少ないと思います。封じ手のあたりから、先手がどのように仕掛けて膠着状態を打開するかがテーマでした。
銀矢倉から穴熊に組み替えているうちに▲7七角(71手目)と出る手に気づいて、攻める道筋が見えてきました。
終盤で▲1六香(109手目)や▲4四角右(111手目)と攻めることができて勝ちが近いと感じました。ギリギリの攻めをつなげていく、自分らしい展開になったのがよかったです。
初めて和服で対局しました。最初は不安でしたが対局が始まれば気持ちが高まってきて、和服で対局できるのは素晴らしいなと思いました。
今回の対局を経験して雰囲気がつかめましたし、次戦への弾みになる将棋を指せたと思います。
二回戦は佐々木勇気八段で強敵が続きますが、一回戦の緊張から開放されてリラックスして臨めたらと考えています。
動画
- 動画内で実施している「ABEMAキャンペーン」は終了しています。