RESULT2026年度一回戦第四局
対局結果
一回戦第四局(福岡大会)
134手にて八代八段の勝利


開催日:8月1日(土)
会場:福岡国際センター
後手八代 弥八段
先手増田康宏八段
勝者の八代 弥八段は、9月12日(土)に行われる「二回戦第四局」でシード棋士の藤井聡太JT杯覇者と対局!!
- タイトル・段位は対局時点のものです。
講評/勝利棋士コメント
大盤解説者・鈴木大介 九段の講評
対局前の両者のコメントでは、八代八段は「福岡県はプライベートの旅行で2回来ています。太宰府や大濠公園などに行きましたし、中洲の屋台も回って、おでんや焼きラーメンなどを食べました。こうして対局でこられるのは感慨深いです。
公開対局の経験はありますが、『JTプロ公式戦』は初めてです。和服や封じ手なども初めてなので不安もありますが、将棋を見ていただけるのはとてもありがたいです。
増田さんはタイトル戦に出場されて、藤井さんを追い詰めた強い方です。気負わずに全力を尽くせたらと思います」と意気込みを語った。
一方の増田八段は「福岡県は仕事で6~7回ほどきています。公開対局の経験はありますが、近くで大盤解説が行われる環境は初めてです。
やってみないとわからないですけど自分でも楽しみです。早指し棋戦は一度形勢を損ねると、一気に負かされてしまう恐れがあるので、序盤からしっかり指してリードしていきたいです。
今年こどもが生まれて、生活習慣が変わりました。学習に取れる時間が減りましたが、慣れてくると平気ですね。効率や質を求めるようになって、むしろ良くなったと思います」と抱負を語った。
本棋戦の振り駒は、抽選で選ばれた来場者が行う。本局の振り駒はと金が3枚出て、増田八段の先手に決まった。
相掛かりを採用した増田八段が積極的に攻めて、後手の八代八段は受けに回る展開となった。初出場の二人は序盤から所作が乱れず落ち着いた様子で指し手を進める。
終盤で増田八段の鋭い攻めが決まったかにも見えたが、八代八段は持ち前の腰の重さを発揮して際どく踏みとどまった。増田八段の攻めをしのいで反撃に転じてからは八代八段が的確に寄せて勝ちきった。
大盤解説の鈴木大介九段の講評は以下の通り。
相掛かりから▲4六銀(29手目)の早繰り銀は現代では珍しい指し方で、増田八段の研究だったのでしょうね。中盤は増田八段が機敏に動いてペースをつかみましたが、八代八段も容易には崩れず指して、両者の持ち味が出ていました。
▲2五桂(85手目)から▲3四飛と飛車を使っていったのはダイナミックな指し回しで、先手の攻めが決まったと思いました。八代八段は考慮時間を使い切ってしまって苦しげに感じましたけど、△5二桂が追い込まれてもしっかり読んで指す、八代八段らしい手でした。
本譜は増田八段が攻めかかりましたけど、うまくいっていないんですね。△6三玉(108手目)と引かれて、増田八段は『やられた』と感じたのではないでしょうか。5二に打った桂を6四に跳ねて反撃に転じてからは八代八段の独壇場でした。攻め込まれて受けているときも、所作が落ち着いていたのが素晴らしかったです。
勝利棋士・八代八段のコメント
増田八段は作戦家です。特に先手番ではいろいろな戦法を指されるので、どんな作戦を使ってくるかわかりませんでしたね。
中盤は後手の駒が不自然な形で残ってしまい、自信はありませんでした。▲3四飛(97手目)に△5二桂(100手目)▲3三歩△4五銀という手順が浮かびました。
ダメだろうと思いましたが、増田八段が3三に歩を打つときに最後の考慮時間を使ったので、もしかしたら助かっているかもしれないと感じて△4五銀に懸けました。結果的に後手玉が中央へ抜け出せて形勢が好転しました。
和服での対局は今日が初めてでした。着付けていただいたときのお腹周りや歩くときの足元などが普段と違いましたが、対局が始まってからは集中して指すことができました。
二回戦は藤井JT杯覇者で非常に厳しい相手です。今日は自分の良さも悪さも出た将棋だったと思います。そういう自分らしさを出して勝負できたらと考えています。
動画
- 動画内で実施している「ABEMAキャンペーン」は終了しています。