RESULT2026年度二回戦第二局
対局結果
二回戦第二局(北陸・信越大会)
107手にて佐々木八段の勝利


開催日:8月22日(土)
会場:石川県産業展示館3号館
先手佐々木勇気八段
後手近藤誠也八段
勝者の佐々木勇気八段は、9月26日(土)に行われる「準決勝第一局」で斎藤慎太郎八段と対局!!
- タイトル・段位は対局時点のものです。
講評/勝利棋士コメント
大盤解説者・郷田真隆九段の講評
対局前の両者のコメントでは、佐々木八段は「金沢に来てみて思ったよりも暑い印象です。かなり前に金沢21世紀美術館を訪れた記憶があります。
近藤八段は初出場ですけど、一回戦を勝たれて『JTプロ公式戦』の雰囲気をつかんだでしょうし、早指し戦でも朝日杯優勝で結果を残されています。また、序中盤でリードしてから押し切るのがうまい棋士です。
公開対局では将棋や対局姿を見ていただいて、さらに興味を持ってくれたり、お子さんが棋士になってみたいと思ってくれるような対局を指せたらと思います」と意気込みを語った。
一方の近藤八段は「金沢は旅行で訪れていて、今回が3回目です。兼六園が好きで、落ち着いた街並みに歴史を感じます。
『JTプロ公式戦』は公開対局という華々しい舞台で指せるのがうれしいですね。一回戦は、対局が始まるとあっという間でした。その経験や反省を生かせたらと思います。
学年は2つ違いですが、佐々木八段は四段昇段が早くて、棋士としてのキャリアはかなり先輩です。思いきりぶつかりたいです。こども大会に出た皆さんは夏休みが残りわずかですが、思い出に残る一日になればうれしいです」と抱負を語った。
本棋戦の振り駒は、抽選で選ばれた来場者が行う。振り駒は歩が5枚出て、佐々木八段の先手となった。
佐々木八段が戦前に「持ち時間の短い将棋では、工夫を凝らす進行になりそう」と語ったように、後手が3三に金を上げる角換わりに進み、序盤から前例のない進行になった。
中盤で攻め込まれた佐々木八段は、飛車を捨てるなど勝負手を連発して猛追する。秒読みに追われる近藤八段が受け間違えてしまったようで逆転。佐々木八段が近藤玉を受けなしに追い込んで、初のベスト4進出を決めた。
大盤解説の郷田真隆九段の講評は以下の通り。
序盤から双方の工夫が随所に見られる将棋でした。封じ手の周辺から戦いになりました。中盤では、△2三玉(68手目)として、先手の2筋の突き捨てをとがめたあたりから近藤八段がペースをつかんだと思います。終盤は▲7二角が印象に残りますね。パッと見では気づかない手を用意する、佐々木八段らしい鋭さが出ましたね。
大盤での感想戦では▲7二角に△8六飛とすれば後手の勝ちという結論でしたが、直前まで後手は自玉をどう守るかに意識が向いていた局面なので、秒読みの中で急にギアを上げるのは難しかったでしょう。
また、最終盤の△2二銀打(96手目)に代えて△2二銀として銀を温存する手も有力でした。先手が▲2三金まで実戦と同じように攻めてきたら、そこで△7九角から先手玉が詰んでいたと思います。このあたりが勝敗の分かれ目になったようです。最後まで際どい「JTプロ公式戦」にふさわしい大熱戦でした。
勝利棋士・佐々木八段のコメント
対局の準備は後手になった場合に比重を置いていたのと、近藤八段が変化する可能性もあったので、どういう序盤になるか読めませんでした。
中盤は流れが激しくなるかと思ったら、近藤八段が△4六歩(60手目)から△5四歩と力をためる手を連続で指したのがこちらの読みにありませんでした。後からだと放置されそうと思って▲2四歩(65手目)と突き捨てたのは指しすぎでした。
終盤はこちらが足りないと思って、勝負手気味に指しました。これが結果的にうまくいきました。▲7二角(83手目)では▲4五桂で金を取れますが、4五に桂が跳ねる展開は勝ち目がないと考えていました。
最後は▲1三銀(101手目)と打って勝ちを意識しました。公開対局らしい熱い勝負にできてよかったです。
準決勝は斎藤八段との対戦です。斎藤八段とは今年の竜王戦でも対戦するチャンスがありましたが、私が負けて実現せず残念でした。こうして大きな舞台で対戦できるのはうれしいです。
動画
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