RESULT2026年度二回戦第四局
対局結果
二回戦第四局(2026年度熊本復興応援対局)
108手にて八代八段の勝利


開催日:9月12日(土)
会場:熊本城ホール メインホール
先手藤井聡太JT杯覇者
後手八代 弥八段
勝者の八代 弥八段は、10月31日(土)に行われる「準決勝第二局」で永瀬拓矢九段と対局!!
- 令和8年熊本復興応援対局について
- 7月の熊本地震で被災された皆さまに将棋を通じてエールをお届けしたいとの思いから、『JTプロ公式戦』熊本大会は『熊本復興応援対局』として開催された。
- 解説は福岡県出身の佐藤天彦九段、聞き手は佐賀県出身の武富礼衣女流二段、読み上げは地元・熊本県出身の松下舞琳女流初段が務めた。
- 復興応援特別コンテンツとして復興へ向けてのメッセージや、スペシャルゲストの佐藤康光九段と佐藤天彦九段による「読み筋披露対局」が催された。読み筋の他に、ぼやきも披露された対局は、佐藤天彦九段が制した。
- 『JTプロ公式戦』の対局は千日手になり、指し直し局は角換わり腰掛け銀に進んだ。八代八段が銀をタダの場所に打つ勝負手からペースをつかみ、強敵に競り勝ってベスト4進出を果たした。
- 本局では、将棋を通じて熊本にエールを届ける取り組みとして、千日手局と合わせた総手数210手×1万円の210万円が大会より熊本県に寄付される。
- タイトル・段位は対局時点のものです。
講評/勝利棋士コメント
大盤解説者・佐藤天彦九段の講評
対局前の両者のコメントでは、藤井JT杯覇者は「熊本を訪れるのは3年前の『JTプロ公式戦』に続いて2回目です。阿蘇山などの雄大な自然や、食事がおいしいイメージがあります。
さまざまな困難があったと思いますが、『熊本復興応援対局』として開催されることをうれしく思います。災害に対して、将棋が直接寄与することは難しいですが、全国各地で対局を開催させていただく中で、間接的にでも熊本の方に楽しさや元気を与えられるような影響をもたらせたらと思っています。
そのためにも、対局に全力を尽くしたいと思います」と意気込みを語った。
一方の八代八段は「熊本県には八代(やつしろ)市に仕事で訪れたり、2017年に他棋戦の公開対局を指したりしています。
被災された熊本で『熊本復興応援対局』として『JTプロ公式戦』の対局を開催していただくことになり、少しでも皆さまの力になれたらと感じています。
一回戦は初めて和服で対局したこともあり、緊張や不安もありました。藤井JT杯覇者は、非常に厳しい相手ですが一回戦と同様に、ファンの方や対局開催にご尽力いただいた方への感謝を忘れずに対局できたらと思っています」と抱負を語った。
大盤解説の佐藤天彦九段の講評は以下の通り。
千日手局は相掛かりから前例が少ない将棋になり、先手の攻めを後手がギリギリで持ちこたえて千日手になりました。
指し直し局は角換わり腰掛け銀から後手の八代八段が趣向を凝らしました。中盤は▲8五桂(63手目)から香を取ったのがうまく、藤井JT杯覇者がリードしたと思います。
△3八銀(72手目)に▲2四香が有力でしたが、秒読みで決断しにくかったのでしょう。実戦は後手のほうが指し方がわかりやすい進行でした。
終盤は△8六桂(90手目)から△8五香が厳しく、先手は受けにくかったです。八代八段の緩急をつけた指し方がうまかったですね。
今回、初めて『JTプロ公式戦』で解説を務めました。対局者としての経験を踏まえて俯瞰して見られましたし、チーム一丸で『JTプロ公式戦』の舞台が作られていることを実感しました。
勝利棋士・八代八段のコメント
千日手局は途中まで予定通りの進行でした。そのあとは形勢もわからないままに指していて、打開策がわからなかったので千日手は仕方ないと考えました。
指し直し局でもやってみようと思っていた作戦をぶつけました。中盤は攻めるのがいいのか押し引きの判断が難しかったです。
▲4七歩(71手目)に直前まで△2八銀を考えていたのですが、自信が持てませんでした。リスクはありますが、△3八銀しかないと考えて、勢いで銀を打ちました。
終盤は△8五香(94手目)と打って、攻めがつながってきた感触がありました。
藤井JT杯覇者に初めて勝つことができました。これまでの対戦では、いいところなく押し切られた将棋が多かったです。今回は内容を良くして、競り合いに持ち込めたのは成長できた部分だと思います。
『JTプロ公式戦』に初めて出場して2回勝てたことは自信になりました。準決勝の永瀬拓矢九段も厳しい相手ですが、この自信を大事にして臨めたらと思います。
動画
- 動画内で実施している「ABEMAキャンペーン」は終了しています。