RESULT2026年度準決勝第一局
対局結果
準決勝第一局(大阪大会)
107手にて佐々木八段の勝利


開催日:9月26日(土)
会場:インテックス大阪6号館D
先手佐々木勇気八段
後手斎藤慎太郎八段
勝者の佐々木勇気八段は、11月29日(日)に行われる「決勝戦」で準決勝第二局勝者と対局!!
- タイトル・段位は対局時点のものです。
講評/勝利棋士コメント
大盤解説者・稲葉 陽八段の講評
対局前の両者のコメントでは、佐々木八段は「和服に着替えて、このあと先後が決まってと、だんだん対局モードになっています。
斎藤八段は豊島将之九段と伊藤匠二冠という強敵を、いい内容で破ってこられました。長考派で考えることが好きなタイプと思いますが、早指しに向けても調整してこられていると思います。
私の公開対局の中では過去一の観戦者数になります。始まってしまえばあっという間だと思うんですけど、自分の力を出しきれるように、集中して対局の時間を過ごしたいと思います」と意気込みを語った。
一方の斎藤八段は「私は大阪在住でして、トーナメント表を見たときに大阪大会に出場できるかどうかを考えていました。大阪大会は準決勝なので私は2回勝たなければならないのですが、なんとかやってくることができました。
対局相手の佐々木八段とは、東西に分かれていますが修行時代から切磋琢磨してきました。名前を見て刺激を受ける存在ですし、強敵が立ちはだかるなという印象です。準決勝の大一番で戦えることを光栄に思いますし、熱戦にしたいと思います」と抱負を語った。
本棋戦の振り駒は、抽選で選ばれた来場者が行う。振り駒は歩が4枚出て、佐々木八段の先手に決まった。
対局は角換わりから互いに飛車側の端の位を取り合う珍しい将棋に進んだ。終盤で斎藤八段が踏み込んで攻めてきたところを、佐々木八段が攻防の王手で切り返して競り勝った。佐々木八段は2回目の出場で初の決勝進出を果たした。
大盤解説の稲葉 陽八段の講評は以下の通り。
佐々木八段は得意の角換わりでしたが、腰掛け銀や早繰り銀になると思いました。先手で右玉にする将棋は珍しく、趣向を凝らしましたね。
封じ手の▲6八金から▲7五歩(43手目)と動いたのは、あまり見かけない仕掛け方でした。先手の攻めに後手が対応する進行から△9二角(54手目)が好手でした。これで攻守が入れ替わって斎藤八段がペースをつかみます。
その後、△3五歩(60手目)によって▲3四角が生じたので、代えて△4五歩や△5六歩も有力でした。また、局後に対局者たちと△4五歩(68手目)で△4七桂成を検討しました。このあたり、後手に有力な手段が多くて、選択が難しかったですね。
佐々木八段が▲5五銀から▲4四銀と、銀を攻めに活用してギリギリの将棋になりました。結果的に、斎藤八段は中盤の段階で考慮時間を使いきってしまったのが、最終盤で双方の玉が詰むかどうかを判断する際の読みに響いてしまったと思います。
勝利棋士・佐々木八段のコメント
斎藤八段との対戦は10局目です。研究勝負にするか前例の少ない将棋にするか、作戦を迷いました。右玉は最近勉強していて、短い持ち時間で指しこなせるかどうか不安はありましたが、使ってみたい作戦でした。
封じ手の▲6八金(41手目)のあたりは、▲6六銀と▲4五歩を絡めてうまく攻めたかったのですが、いい組み合わせがわかりませんでした。対局中は攻め方がめちゃくちゃだったかと思って、ずっと苦しいと感じていました。
▲5五銀(69手目)から▲4四銀と出られて勝負形になったと思います。その後、△5七桂成(76手目)の開き王手から金を取られてしまうのですが、玉が逃げ出して1筋の位が生きる展開になりましたから。
今回は出場順位が4位で一回戦がシードでした。それを生かして決勝に進むことができてよかったです。「JTプロ公式戦」は2回目の出場でまだ新人です。強敵ぞろいの棋戦で決勝の舞台に立つのは大変だと思っていましたからうれしいです。
動画
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