RESULT2026年度準決勝第二局
対局結果
準決勝第二局(東海大会)
154手にて永瀬九段の勝利


開催日:10月31日(土)
会場:Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)展示ホールE
永瀬拓矢後手九段
八代 弥先手八段
勝者の永瀬拓矢九段は、11月29日(日)に行われる「決勝戦」で佐々木勇気八段と対局!!
- タイトル・段位は対局時点のものです。
講評/勝利棋士コメント
大盤解説者・井上慶太九段の講評
対局前の両者のコメントでは、永瀬九段は「愛知県には対局などで訪れて、名古屋駅を降りたのは100回近くになってきたと思います。『名古屋めし』をいただきたいですね。
八代八段は増田康宏八段、藤井聡太JT杯覇者という優勝候補を破っているので対抗できるよう頑張りたいです。公開対局はファンの皆さんに間近で観戦していただける機会です。
私はときどき格闘技を生放送で見ることがあります。リアルタイムの観戦は面白く、そういう部分を楽しみにして多くの方が『JTプロ公式戦』にお越しいただいていると思っています」と意気込みを語った。
一方の八代八段は「今回も含めて愛知県は対局や仕事で訪れています。おいしいものが多い印象で、対局後はあんかけスパゲッティなどを食べて帰るのが定番です。
永瀬九段は研究熱心さはもちろん、負けにくい将棋にするのがうまくて勝つのが大変な相手です。これまで『JTプロ公式戦』で二局戦って、多くの励ましの言葉をかけていただいたのがうれしいです。
私はこども大会のOBで、当時も貴重な経験をしていると感じました。こども大会に出場するお子さんに感動を伝えられる将棋を指せたらと思っています」と抱負を語った。
本棋戦の振り駒は、抽選で選ばれた来場者が行う。振り駒はと金が3枚出て、八代八段の先手に決まった。相掛かりから後手の永瀬九段が積極的に動き、八代八段が反発して激しい将棋になった。
目まぐるしい攻防が繰り広げられて、解説の井上慶太九段が思わず「いやー、ちょっとわからへんよ」とうなるスリリングな終盤を永瀬九段が抜け出して、154手という長手数の対局を競り勝った。勝った永瀬九段は2年連続3回目となる決勝進出を果たした。
大盤解説の井上慶太九段の講評は以下の通り。
永瀬九段が後手番ながら積極的に指していましたね。△3五歩も最近の永瀬九段の主導権を取りにいく傾向が出ています。八代八段は封じ手で▲2六飛(33手目)と受けましたが、ほかの対応も有力で手の広い局面でした。
永瀬九段が中盤で優勢になったと思いますが、八代八段の強靭な粘りに手を焼いて攻めあぐねました。後手の攻めが途切れそうな局面で、永瀬九段の△8六歩(104手目)から△8五歩と手を渡す勝負術が印象に残りました。
先手の選択肢が広い局面になって、考慮時間を使い果たしていた八代八段としても対応が悩ましかったと思います。
攻め合いになった最終盤、八代八段が後手玉を受けなしに追い込んだ瞬間に、永瀬九段にうまい勝ち筋がありました。互いに粘り腰の指し回しを見せて、力のこもった大熱戦でした。
勝利棋士・永瀬九段のコメント
7四の歩を取らせるのは作戦でした。封じ手前の△3五歩(32手目)では、すぐに△8六歩とするほうが自然だったかもしれません。
中盤は互いに指し方が難しかったと思います。途中、後手がよくなったと思いますが、▲2四歩(75手目)がいい手渡しでした。本譜は2三に金がいったのが悪い形だったので、歩を取るのがよかったかもしれません。
そのあとの▲7四歩(83手目)と攻めあってきたのがいい手でした。△5四飛(86手目)では後手が悪いです。そのあとは、ずっとダメかなと思って指していました。
終盤は△8五同飛(136手目)に▲3一角を気にしていました。△1二玉は▲3二成桂から▲2四飛が嫌なので、△2一玉▲2二歩△同金▲2四飛△2三歩の進行がどうか。見た目は後手が足りていないかもと考えていましたが、逆転のアヤを残しながら指そうと思っていました。
決勝戦の佐々木勇気八段とは、2004年のこども大会の決勝でも対戦しました。こども大会と『JTプロ公式戦』の両方の決勝で対戦するのは初めてでしょうか。同じカードを大舞台で指せるのは感慨深いです。
動画
- 動画内で実施している「ABEMAキャンペーン」は終了しています。