森林保全活動「JTの森 鯉が窪にいみ」森林保全協定を締結
2016/11/07
JTの森林保全活動第10弾
「JTの森 鯉が窪にいみ」
岡山県新見市と約52haの森林保全協定を締結
JT(本社:東京 社長:小泉 光臣)は、岡山県新見(にいみ)市の市有林約52haを対象に、2016年11月15日より5年間にわたり、「JTの森 鯉が窪にいみ」として森林保全活動を実施します。本活動は「JTの森」の国内第10弾であり、岡山県が推進する「企業との協働の森づくり」事業を活用した事例としては22例目となります。なお、対象地約52haは、同事業を活用した取り組みの中で最大の面積となります。
新見市は総面積の86%が山林であり、「JTの森 鯉が窪にいみ」の活動地は、高梁(たかはし)川の上流域にある針葉樹や広葉樹で構成される人工林で、木材価格の低迷などから、整備の遅滞が課題となっています。また、隣接地には国の天然記念物に指定された「鯉ヶ窪湿生植物群落」を有する湿原があり、活動地の松枯れや風倒木が湿原に生息する生きものや景観へ悪影響を及ぼすことが懸念されています。
JTは、新見の森林を維持管理していくことの必要性や重要性、そして、貴重な生態系をもつ鯉ヶ窪湿原を保全していくことの意義等を考慮し、当地にて活動を行うこととしました。
5年間の活動では、関係団体や地域の方々と連携し、森の健全な成長に必要な間伐や除伐を行うことで、地域の豊かな水環境を支える森の水源涵養や土砂流出防止の機能をさらに発揮させます。また、鯉ヶ窪湿原を次代に残せるよう、風倒木等の搬出を実施して湿原本来の環境の維持と生物多様性の保全に取り組むことで、多様な生きものが暮らす湿原に恵みをもたらす森づくりを目指します。
日常管理は、新見市が行いますが、JT グループ社員やその家族が参加し協働することで、地域との共生につながる取り組みを目指します。
これに伴い、2016年11月15日に新見市において、石垣正夫新見市長、宮崎秀樹JT取締役副社長が出席し、企業との協働の森づくり「JTの森 鯉が窪にいみ」の協定書調印式を行います。
※上記、協定書調印式は中止させて頂くこととしました。
JTグループは、たばこ、医薬、加工食品を中心とした各事業で、葉たばこ、紙、野菜などの原材料を使用しており、自然の恵みに支えられています。1970年代には、同市は県内でも品質の高い葉たばこの産地として知られ、その栽培には森の恵みである落ち葉を利用した落葉堆肥が使用されていました。このような葉たばこ栽培の歴史も踏まえ、事業を支える自然に対する感謝の想いと企業の社会的責任の観点から、同市とともに森林保全活動に取組んでまいります。
実施内容
名称 | 概要 | |
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JTの森 鯉が窪にいみ |
実施地 |
岡山県新見市哲西町矢田地内の市有林 |
面積 |
51.79ha |
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森林概要 |
ヒノキ・スギ林、広葉樹林 |
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活動内容 |
間伐、作業道開設など |
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活動期間 |
2016年11月15日より 5年間 |