A History of Tobacco たばこの歴史
新大陸で生まれた「たばこ」 さまざまな喫煙形態
紀元前から文明が発達し、数多くの特色ある文化を生み出していた
新大陸では、「たばこ」の文化もさまざまに発展を遂げていました。
それに伴い3つのスタイルに大別された、当時の喫煙形態を探ってみましょう。
“吸う・噛む・嗅ぐ”の3種に分かれた「たばこ」のスタイル
  15世紀末、コロンブスが到達した新大陸(=アメリカ大陸)では、すでに「たばこ」の文化が発展していました。
  「たばこ」の葉の煮汁を舐めるなど、特殊な方法もありましたが、その喫煙スタイルは、大きく分けると以下の3つになります。
新大陸における喫煙スタイルの分布図
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1. 吸う(=喫煙)……「たばこ」の葉を燃やして、その煙を吸う
2. 噛む(=噛みたばこ)……口の中で、ガムのように「たばこ」を噛む
3. 嗅ぐ(=嗅ぎたばこ)……粉状にした「たばこ」を、鼻に付けたり、吸い込む
先住民が活用していた “吸うたばこ”
  前述の分布図にも見られるように、“吸う(=喫煙)たばこ”は新大陸の各地に普及していました。そこにはさまざまなタイプがあり、これは大別すると以下の3種となります。
●葉巻……「たばこ」を「たばこ」の葉で筒状に巻いたもの
●巻たばこ……「たばこ」をトウモロコシの皮などで巻いたもの
●パイプたばこ……「たばこ」をパイプを使って喫煙するもの
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  主に、パイプによる喫煙は北米の先住民の間で行われていました。その素材には、石や粘土など多様な素材が用いられ、趣向を凝らしたパイプが多数、作られていたのです。

  また、現・メキシコの中央部に栄えたアステカ王国では、メキシコ竹や葦などを使った“アカジェトル”と呼ばれる喫煙スタイルが、アマゾン川流域では、“噛む(=噛みたばこ)”や“嗅ぐ(=嗅ぎたばこ)”などのスタイルが、それぞれ主流を占めていたとされています。
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メキシコ西部地方で出土したパイプ。
「線刻脚付土製パイプ」
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北米先住民が使用していたパイプ。
「ビーズ装飾付木柄L字形カトリナイト製パイプ」
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アマゾン地方での「嗅ぎたばこ」による喫煙風景。
撮影/山本紀夫氏
“アカジェトル”による喫煙の様子を描いた図。 images06