タール・ニコチン値

紙巻たばこの煙に含まれるタールとニコチンの量は、お客様の多様な嗜好にお応えするため、銘柄により異なっています。また、タールとニコチンは、生体に対して何らかの影響を及ぼすたばこ煙中の主たる成分であると考えられています。

世界の多くの国において、タールとニコチンの値が紙巻たばこ製品の包装に表示されています。そのほとんどでは、国際標準化機構(ISO)が定めた方法でタール・ニコチン量が測定されています。各国が測定を開始した時点においては、国によって測定法が異なっていましたが、各国間の製品比較が困難なことから、ISOにおいて測定法を統一化しました。なお、ISO方式は実際の喫煙のされ方を反映していないとの指摘もあり、ISO方式とは異なる測定方法を採用している国もあります。

日本においては、たばこ事業法に基づく財務省令により、財務大臣の定めるISO方式に準拠した方法で紙巻たばこのタール・ニコチン量を測定し、包装に表示することが義務付けられています。

紙巻たばこの吸い方は個々人によって様々です。たとえば、どの程度深く吸い込むか、1本の紙巻たばこから何回吸い込むかは、個々人により、また場合により異なります。特に低タール製品については、軽くなった分余計に深く吸い込んだりする等の現象※1が見られるとの指摘もあります。また、多くの紙巻たばこのフィルター部分には、空気が入る量を調整するために小さな穴が多数開けられていますが、喫煙の際にこれらの穴の一部が指あるいは唇で塞がれる場合があります。

どのような測定方法が実際の人の吸い方に近いのかについては統一された結論は出ておりません。したがって、これらの測定方法に基づくタール・ニコチン値は、製品毎の比較に用いることはできますが、個々の喫煙者の方が実際に摂取するタール・ニコチンの量をそのまま表すものではありません。

なお、タール・ニコチン値の測定表示については、こちらもご覧ください。