英国保健省「たばこ製品へのプレーンパッケージの導入要否検討に関するパブリックコンサルテーション(2012年実施)」に対する当社意見書について

当社は、英国保健省が2012年4月に発表した「たばこ製品への標準化されたパッケージ(以下、プレーンパッケージ)の導入要否検討に関するパブリックコンサルテーション」に対し意見書を提出いたしましたので、以下のとおりその概要をお知らせいたします。

当社は、主に次の観点からプレーンパッケージ規制の導入には強く反対するとともに、より制限的でない代替解決策を検討するよう強く要請いたします。

英国保健省が未成年者喫煙防止等の目的を達成する措置として、その導入要否を検討しているプレーンパッケージ規制は、主にブランドイメージの使用を禁止し、ブランド名・製品名を含む文字を規定の色・フォントでのみパッケージに刷記することを許可するもので、ブランドや商標といった当社グループの最も価値ある財産を剥奪する可能性があります。

当社は、2007年に英国大手たばこ会社Gallaher Group Plc社を総額約94億ポンド(約2兆2,500億円)で買収し、以降、英国においてブランド価値を高めるために不断の努力を行ってまいりました。プレーンパッケージ規制はこれまでの当社の英国への投資価値を毀損する可能性があります。

また、プレーンパッケージはパッケージデザインが基本的に同じとなるために、偽造が容易になり、偽造コストも安価となることから、不正取引品が増加し、消費者による真正品と偽造品の識別を困難にする可能性があります。

プレーンパッケージ規制の導入により上述のような甚大な影響が懸念されるにもかかわらず、英国保健省は、当該規制が未成年者喫煙防止等の目的達成に有効であるとする確たる証拠を提示しておりません。この点、当社は未成年者喫煙防止に向け、的を絞った有効でバランスのとれた代替解決策があると考えております。

なお、当社が英国保健省に提出した意見書はこちらをご参照ください。

2012年8月10日
日本たばこ産業株式会社