テーブルマーク
こども大会 OB紹介
2026/07/24 公開
第11回 増田康宏さん2006年度東京大会低学年部門優勝
2007年度東京大会高学年部門優勝
念願の「JTプロ公式戦」初出場を果たした増田康宏さんは、2006年度に「将棋日本シリーズ こども大会」東京大会(当時)に出場し、低学年の部で優勝。翌年度も高学年の部で優勝を果たしています。
今回のインタビューでは、将棋を始めたきっかけから、「将棋日本シリーズ こども大会」の思い出、プロを目指したきっかけなどを語っていただきました。
こども大会への参加を考えている皆さんへのメッセージもいただきました。最後までぜひお読みください!
- 本記事は2026年4月時点のインタビューに基づいたものです。
- 大会名は2012年より「将棋日本シリーズ テーブルマークこども大会」に改称。
インタビュー 増田康宏さんと『将棋日本シリーズ』
将棋との出会いは、何気ない家族の時間の中から生まれました。遊びとして始めた一局が、やがて夢中になれる世界へと広がっていきます。将棋クラブでの対局や自宅での研究、そして「将棋日本シリーズ こども大会」での経験を通して積み重ねてきた幼少期の日々。その原点には、将棋を楽しむ気持ちがありました。

家族との遊びから始まった将棋との出会い
将棋を始めたのは5歳の頃です。きっかけは特別なものではなく、家族で遊んでいたボードゲームの中に将棋が入っていたことでした。自宅にはオセロやチェス、ダイヤモンドゲームなどさまざまな遊びがあり、その中の一つとして将棋に触れましたが、気がつけばハマっていましたね。
将棋が他のゲームと大きく違っていたのは、運ではなく考えた分だけ結果に反映される点です。サイコロや偶然に左右される要素が少なく、自分の読みや判断力がそのまま勝敗に結びつくゲームであることが、幼いながらにも面白く感じられました。家族と一緒に駒の動かし方を覚え、少しずつルールを理解しながら指していくうちに、自然と夢中になっていきました。
特に母とは一緒に将棋を始めたこともあり、対局を重ねながらお互いに上達していきましたね。単なる遊びを超えて、親子で同じ目標に向かうような関係性が生まれていたのも印象的です。最初は楽しみながら指していただけでしたが、「どうすれば勝てるのか」「次はどんな手を指そうか」と考える時間が増えていき、次第に将棋が生活の中心になっていきました。身近な遊びから始まった経験が、その後の将棋人生の原点になっています。

将棋クラブと家で楽しみながら続けた学び
幼少期の棋力向上は、道場での実戦と自宅での研究を組み合わせながら進めていきました。週に一度、八王子将棋クラブに通い、朝から夕方まで対局を重ねるのが習慣でした。長時間にわたってさまざまな相手と指すことで、序盤・中盤・終盤それぞれの力が自然と鍛えられていったと感じています。実戦の中で得られる気づきは多く、「負けから学ぶ」経験もこの頃に積み重ねていきました。
一方で、自宅では主に棋譜並べや本を使った勉強をしていました。棋士の対局を収録した書籍を何度も読み返し、指し手の意味を考えていましたね。なぜその一手を選んだのか、どこに狙いがあるのかを自分なりに考える時間が、読みの力を養う大切な訓練になっていたと思います。
また、同じ道場に通う仲間の存在も大きな刺激でした。特に実力のある相手にはなかなか勝てず悔しい思いもしましたが、その経験が「もっと強くなりたい」という意欲につながっていきました。無理に詰め込むのではなく、将棋を楽しみながら続ける中で、自然と学びが積み重なっていったことが、幼少期の成長を支えていたと感じています。

初めての大会で感じた楽しさと悔しさ
「将棋日本シリーズ こども大会」での初めての対局前は、緊張というよりも気持ちが高ぶっており、「この中の全員に勝ってやる」というくらいの強い意欲で臨んでいました。対局が近づくにつれて心拍数が上がっていくような感覚があり、それだけ大会の場にいること自体に高揚していたのだと思います。
同年代のさまざまな相手と対局できることもあり、「ここでどれだけ通用するのか試したい」という気持ちが自然と強くなっていきました。ただ、思うように勝ち進めなかったこともありました。負けたときの悔しさは大きく、感情が抑えきれずに泣いてしまうこともありましたね。こどもながらに勝負への思いが強かった分、その悔しさも印象に残っています。
それでも、この大会に参加したことで得られた経験は非常に大きいものでした。多くの対局を通して、自分の現在地を知ることができ、次にどうすればよいかを考えるきっかけにもなりました。勝ち負けの結果だけでなく、「将棋日本シリーズ こども大会」で将棋を指したという経験そのものが、その後の成長につながっていったと感じています。
ヒストリー 増田さんの今日までのあゆみ

生まれてから今日までの増田さんの輝かしい軌跡を年表にまとめました。
- 1997年11月、東京都昭島市で誕生
- 2002年5歳の頃に将棋を始める
- 2006年「将棋日本シリーズ こども大会 東京大会」低学年部門で優勝
- 2007年「将棋日本シリーズ こども大会 東京大会」高学年部門で優勝
- 2008年奨励会入会
- 2014年四段に昇段、プロ入り
- 2016年「新人王戦」優勝
- 2017年「新人王戦」2回目の優勝
- 2018年五段、六段と一気に昇段
- 2023年七段に昇段、名局賞 特別賞を受賞
- 2024年八段(順位戦A級昇級)に昇段
- 2025年棋王戦でタイトル初挑戦、名局賞 特別賞2回目の受賞
キャラクター 増田さんのパーソナルデータ
- 増田康宏さん
- 1997年11月4日生まれ
A型 - 東京都昭島市出身
- 父・母・姉の4人家族
気になるところをタップしてね

- 身長
- 178cm

- 右利き
- 好きな
食べもの - お寿司
- 対局時の
服装のこだわり - 少しオーバーサイズを着る

- 体重を低くキープする
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増田さんから
参加者へメッセージ
大会に出ると、どうしても勝ち負けを意識してしまうと思いますが、まずは将棋を楽しむ気持ちを大切にしてほしいと思います。私自身、こどもの頃は結果にこだわりすぎてしまった部分もありましたが、将棋は長く続けるほど感じるものが変わっていくものです。一局一局を大切にしながら、いろいろな相手との対局を楽しんでください!
「JTプロ公式戦」出場棋士インタビュー
「JTプロ公式戦」出場経験のある棋士へのスペシャルインタビュー。
「JTプロ公式戦」にかける想いをインタビューするとともに、過去の「JTプロ公式戦」で印象に残った対局の解説、将棋ファンの皆さまへのメッセージ動画も掲載しています。ぜひご覧ください。