将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2015年度一回戦第三局

対局結果

開催日:7月18日(土)会場:福岡国際センター(福岡県)
豊島将之七段
佐藤康光九段
  • 解説:豊川孝弘 七段
  • 聞き手:本田小百合 女流三段
  • 読み上げ:藤田 綾 女流初段

107手にて豊島七段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の豊島将之七段は、9月12日(土)に熊本市で行われる「二回戦第三局 熊本大会」でシード棋士の羽生善治名人と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・豊川七段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、佐藤九段は「豊島七段とは20くらい歳が違います。彼は関西の若手強豪で、この1年くらいの勝ちっぷりは素晴らしく、今一番充実している棋士の一人です。研究家でスキのない将棋ですが、ねじ伏せるような将棋を指すこともあり、棋風も変化しているのかもしれません。明日は皆さんに楽しんでもらえるよう、全力を尽くしたいと思います」。対する豊島七段は「今回初出場ですので、出られることがうれしいのと、初めてなので不安なのと、両方の気持ちです。佐藤九段は序盤は力戦調で、中終盤は力強いという感じの将棋ですが、ぶつかっていって自分の力を出し切りたい。『JTプロ公式戦』はすごい早指しなので、集中していい将棋をお見せできるようにしたいと思います」と意気込みを語った。振り駒はと金が3枚で豊島七段の先手と決まる。

矢倉に進み、先手は左金を保留する早囲い。先手の▲4六角に対し、佐藤九段は△4五歩と新工夫を見せる。お互い3筋、7筋の歩を交換して、激しい攻め合いに突入。会場も息を呑むような白熱した戦いの中、豊島七段がギリギリの攻めをつなげて、見事に本シリーズ初勝利。二回戦進出を決めた。なお、大盤解説の豊川七段の講評は以下の通り。

「矢倉の戦いとなりましたが、封じ手の▲4六角に対して、『ちょっとやってみたかった手』ということで佐藤九段が△4五歩と突っ張ったのが新手です。そこから激しい攻め合いになりましたが、中盤で▲2三歩が入ったのは大きかったと思います。あの辺りが明暗を分けたといえるのではないかと思います。終盤、『一瞬面白くなったと思った』と佐藤九段の感想があったように、難しい将棋でした。豊島七段の方には歩がありませんから、ギリギリの手順で豊島七段が攻めをつなげたと思います。90手目△6九銀不成に本譜は▲7七桂でしたが、そこで△7八金とバラす手順は有力だったかもしれません。以下、▲同飛△同銀成▲同玉△2八飛▲6八銀△7六歩という展開です。また、感想戦で豊島七段が言っていましたが、△6九銀不成では△6九銀成とする手もあったようです。佐藤九段は『その手は考えていなかった』と言っていました。しかし、豊島七段の戦いぶりが堂々としていましたね。『JTプロ公式戦』初登場とは思えない落ち着きぶりでした」。

勝利棋士 豊島七段のコメント

よくある矢倉の進行でしたが、佐藤九段の△4五歩の新手がありました。▲2三歩がペースをつかんだ手? 実は、△8五桂とされたらよく分かりませんでした。その後も▲2三銀成に対して△3三銀と引かれたところでも、もっとうまい寄せがあったかもしれません。本譜は上に逃がしてしまいましたから。そうなると、△7五銀のところまで遡って考えないといけないのでしょうね。もうちょっといい手があったのかなと思います。終盤、△6九銀不成のところで、△6九銀成とされるのもあったのです。▲7七桂では気持ちが悪いですから、▲8六歩くらいでしょうが、それも難しい。本譜で▲7七桂に対して、△7八金でバラす手順も、こちらからすると相当に嫌ですね。とにかく最後までよく分からない将棋でした。初出場の感想ですか? 会場の熱気がすごかったですね。豊川七段のダジャレも最初の方は聞こえていました(笑)。次の二回戦第三局も頑張ります。

棋譜

豊島将之 七段
佐藤康光 九段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
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10手進める
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棋譜を反転

まで107手で先手の勝ち

消費時間=10分10分

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