新型コロナウイルス感染拡大に対する
JTグループの地域社会への取り組み

たばこ事業のバリューチェーン
  • JTグループの取り組み

    JTグループは、責任ある地域コミュニティの一員として、自然・社会・人間の多様性に価値を認め、持続的な地域社会の発展および包摂的社会の実現に寄与することを目的とし、「格差是正」、「災害分野」、「環境保全」の三つの領域を重点課題として位置づけ、事業を行う地域社会における重要な課題の解決に向けて取り組んできました。

    「災害分野」の取り組みでは、被災地における「緊急支援」活動のほか、被害が甚大な災害における「より良い復興」(Build Back Better)を目指した支援活動および、「平時における災害リスク軽減」への支援活動に取り組むことで、安全で持続可能な地域社会づくりを推進しています。

    今般の新型コロナウイルス感染拡大は、人類が近年に経験したことのない規模のパンデミック(世界的蔓延)です。この緊急事態に際し、JTグループでは、責任ある地域コミュニティの一員として、事業を展開する日本を含む世界各地において、感染拡大防止に取り組むとともに、危機に瀕する地域社会からの要請等に応じた生活物資の支援や金銭的支援、社員によるボランティア活動などの災害支援活動に取り組んでいます。

    JTグループでは、引き続きこれらの「緊急支援」活動に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響長期化により生じる課題の解決や、今後の「より良い復興」(Build Back Better)に向け、「社会的弱者・生活困窮者支援」、「エッセンシャルワーカー支援」、「地域産業支援」、「文化芸術活動支援」等の地域社会への貢献・支援活動を進めてまいります。

  • 緊急支援活動

    JTグループ各拠点が主体となり、地域社会のニーズに応えた緊急支援活動に取り組んでいます。

    主な取り組み

    • コロナウイルス感染拡大防止、社会的弱者への支援活動に取り組む団体や自治体への支援

    • 「地域コミュニティへの自社グループ製品(パックごはん等)、生活必需品、衛生用品等の物資提供や施設開放」

    • 外出自粛要請等で経済的影響を被った業界団体等への支援協力

    各地域での取り組み

    • 新潟駅前弁天通商店街とのコラボ清掃活動の実施

    JTでは「ひろえば街が好きになる運動(ひろ街)」という清掃活動を行っています。今回、新潟の玄関口でもある新潟駅前エリア「新潟駅前弁天通商店街」をキレイにして、再び街へ戻ってきた人々を迎え入れ、地域の経済活動を取り戻すきっかけとして6月下旬に“ひろ街”を計画。感染防止対策を徹底して、新潟駅前弁天通商店街振興組合、新潟警察署、新潟たばこ販売協働組合、新潟日報、周辺企業の皆様と一緒に新潟駅前商店街の清掃活動をしました。

    「ひろえば街が好きになる運動」についてはこちら

    • 名古屋市中区でのキッチンカーへの販促支援

    コロナ影響によりイベントの延期や中止を余儀なくされ、出店場所等がなく打撃を受けたキッチンカー。その出店スペースとして、JT東海支社の敷地を提供しました。徹底した感染防止対策および「3密」を回避することで、お客様にも安心してご利用いただきました。キッチンカーは新しい生活様式に合った形のサービスの提供でもあり、少しでも地域の経済活動が活発になればと考えています。

    • 大阪府・大阪市を通じた雨合羽の寄付

    医療現場で防護服不足が問題になり、大阪府・大阪市が代用として雨合羽の提供を広く募っていたところに、僅かではありますが雨合羽を寄付しました。この雨合羽は、JTの森の活動の際、雨天時に使用するための備蓄品でした。今回、より必要なところで活用いただくために寄付しました。備蓄品をお互いに融通することは、地域を守っていくことに必要なことだと改めて感じています。

    「JTの森」についてはこちら

    • 宮崎県における福祉施設への物資提供

    JTグループ一丸となった支援活動として、テーブルマークのパックごはん等を、宮崎県福祉保健部こども政策局こども家庭課を通じ、「みやざき子ども未来ネットワーク(こども食堂)」「一般財団法人宮崎県母子寡婦福祉連合会」、児童養護施設、自立支援ホーム、乳児院等の18の施設に寄贈しました。皆様に楽しんでいただけました。

    「加工食品事業」についてはこちら

  • 「よりよい復興(Build Back Better)」に向けた支援

    新型コロナウイルス感染拡大の影響長期化により生じる課題の解決や、今後の「より良い復興」(Build Back Better)に向け、「社会的弱者・生活困窮者支援」、「エッセンシャルワーカー支援」、「地域産業支援」、「文化芸術活動支援」等の地域社会への貢献・支援活動に取り組んでいきます。


各支援施策の紹介

  • 地域産業支援
ぐるなび企画「つなぐ食」への協力企業として参画
ぐるなび企画の「つなぐ食」とは、新型コロナウイルスの影響を受ける飲食店・飲食従事者の皆様を応援すべく、飲食店・家庭・企業をつなぐ情報発信を行う活動です。JTでは、この取り組みに賛同し、協力企業として参画してきました。

「つなぐ食」のHPはこちら別窓で開く
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  • 地域産業支援
CLUB JTとRettyとの共同プロジェクト「サポ食」
JTが運営する会員向けオンラインサービスであるCLUB JTとRettyとの共同プロジェクト「サポ食」では、全国の飲食店の今とこれからを応援することを目的として、対象となる飲食店への運営支援金を提供するとともに、お気に入り、もしくは興味のある飲食店に新型コロナウイルスの影響が落ち着いたタイミングで行ってみようというお客様の意思を通じたサポートを実施してきました。

「サポ食」特設ページはこちら別窓で開く
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  • 社会的弱者・生活困窮者支援
CHILLNN「ホテルシェルター」プロジェクトを通じた安心・安全な居場所の確保
本プロジェクトでは、自宅以外に居場所を求める方々に向けて、安心して滞在できるホテル予約のプラットフォームを提供しています。JTは、ステイホーム中の家庭内暴力や経済状況悪化等、様々な理由で居場所を失った方々のセーフティーネットとして、ホテルシェルターを無料で利用できる宿泊権利10施設500泊分を提供してきました。

2020年中に東京7施設、大阪1施設、京都2施設の専門家の医療監修を含めたホテル運用ガイドライン策定を実施。施設利用者がより安心で、安全に利用できるようになりました。

施設事業者からのコメント
・新型コロナウイルス感染症への対策に対し、専門家による具体的な形のアドバイスは貴重だった。
・施設利用者はもちろんのこと、従業員の安全も守ることができるようになったことが非常に大きい。

「ホテルシェルター」のHPはこちら別窓で開く
〇「ホテルシェルター」への申し込みについて
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  • 社会的弱者・生活困窮者支援
中央共同募金会を通じた「居場所を失った人への活動応援」
中央共同募金会が実施する「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン」の支援事業の1つである「居場所を失った人への緊急活動応援」は、家にいられない方や経済的困難に陥った方等への相談支援、生活支援、虐待のシェルター等先駆的・モデル的な活動に対し、公募による助成を行う取り組みです。

JTは、より多くの団体が助成を受けられるようこの取り組みを支援するとともに、2020年11月には「居場所を失った人への緊急活動応援助成」第1回助成団体のうち20団体へ、JTグループの食品を寄贈いたしました。

寄贈先団体からのコメント
・新型コロナウィルスの影響で、状況は深刻さを増しています。2020年度の相談者数は昨年度1年間の相談者数を大きく超えています。その日食べる物に困っている人も少なくないため、食品の寄贈は大変助かりました。
・コロナ感染拡大防止に細心の注意を払いながら事業を継続してまいりましたが、心身の疲労に負けそうになることもある昨今、この度の寄贈は、心に染み入り、もうひと頑張りしてみようという意欲が湧いてきました。関連のある活動を行っている方々や複数の施設等にもお分けし、この喜びを共有しました。
・いつも元気な子ども達でお菓子も常備しなくてはいけない状態でした。今回いただいたお菓子も子ども達が大喜びで嬉しそうに食べておりました。
・今回の支援はお腹を満たすだけでなく、日本人は外国人生活困窮者を見捨てていないことを実感できるものでした。

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  • エッセンシャルワーカー支援
ARROWSを通じた今後に備えた感染防止対策
ARROWSは、新型コロナウイルスに対する緊急支援活動として、物資が不足した医療機関や福祉機関へマスク等の配布や実際にクラスターが発生した病院への支援等を実施してきました。
JTは、ARROWSが実施する今後に備えた“医療機関・避難所等の感染防⽌対策”、“レスキュー隊員への感染防⽌対策”、および“感染症対策のトレーニング”への支援を実施しました。新型コロナウイルス感染症が再拡大する中、前線のエッセンシャルワーカーの方々が安心・安全に継続して活動するための感染防止対策に役立っています。

また有事の際の備蓄品として、水やお粥等のJTグループの食品を寄贈いたしました。

寄贈した食品は、「令和2年7月豪雨」の被災地や、新型コロナウイルス感染症対応をしている病院にも届けられ、活用していただきました。

復旧・復興支援者からのコメント
・お粥、ありがとうございました。
長期間の活動や暑さで食欲落ちているので、食べやすいものは非常にありがたいです。
・きれいな飲料水は、水害地域で非常に貴重です。今回、コロナ禍において、感染拡大を防ぐことに気を配っており、個別に配布できるペットボトルは非常に助かりました。

新型コロナウイルス感染症対応をしている病院からのコメント
・頂いたお粥は、栄養部で入院患者様の食事用として活用させていただきました。

クラスターが発生した高齢者福祉施設での個人用防護具(PPE)着脱指導の様子

新型コロナウイルス感染症対応中の病院での備蓄の様子



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支援団体からのメッセージ

  • 社会的弱者・生活困窮者支援
龍崎翔子さん(株式会社CHILLNN 代表取締役)からのメッセージ
2020/08/17
「ホテルシェルター」プロジェクトを運営している株式会社CHILLNN代表取締役の龍崎翔子です。 ホテルシェルターにおいての私達が取り組む課題は、安全・安心な居場所を提供することです。
緊急事態宣言が発令された際は、コロナ感染拡大防止のために『家で過ごそう』 『#stayhome』と叫ばれているものの、自宅にこもって過ごすことが全ての方にとってベストな選択肢ではないのではないか、と思いました。事実、家庭内暴力や虐待に悩む方々、夫婦仲や親子仲のよくない方々等、お互いの関係性を保つためにも物理的な距離を必要としている家庭がありました。また、リモートワークができるのは第三次産業に従事している方のうちのごく一部でしかなく、全ての方が自宅に滞在できるわけではなく通勤を余儀なくされていた中で、家族内でクラスターが発生したり、医療従事者のお子さんが登園拒否されたりというニュースを見るにつけ、多くの方が“自分が感染してしまのではないか”、“万が一感染してしまった場合に家族に移してしまうのではないか”と不安に思っているという状況が考えられました。

一時は収束するかのように思えたコロナ感染拡大ですが、まだまだ予断は許せません。引き続き、家以外での安全・安心な居場所を確保することが重要であると考えています。

そこで、今回、ホテルシェルターの数を増やし、セーフティーネットの選択肢としてホテルを利用してもらえることを目的にJTグループより支援を得ることになりました。

支援により、コロナ感染者が多く出ている東京・関西を中心とした合計10施設のホテルシェルターを用意できるよう施設様と連携をとることができております。また、ホテルシェルター利用希望者に対し合計500泊分の無料利用が可能となったことから、今後感染が拡大した際にホテルシェルターを利用したい方々に対してサービスの提供が可能となります。

この支援をきっかけとして、ホテルシェルターの拡充、さらには、旅行を検討している人が感染症対策をしている施設は安心できると感じてもらうことで、ホテル業界への援助にも寄与できることを期待しております。

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  • エッセンシャルワーカー支援
稲葉基高さん(ARROWSリーダー)からのメッセ―ジ
2020/08/17
私はARROWSのリーダーを務める医師の稲葉基高と申します。

プロジェクトを運営しておりますピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は特に災害時の緊急支援部門において長年JTグループより多大なご支援をいただいております。おかげ様で近年だけを振り返りましても、2018年西日本豪雨、北海道胆振地震、インドネシアロンボク島地震、2019年九州北部豪雨、台風15号、19号による災害などへ医師、看護師、救助犬などを含むチームを派遣し、ヘリコプターやボートを駆使した救援活動を行って参りました。

しかし2020年、我々は新たな脅威と対峙することとなりました。新型コロナウイルス感染症 “COVID-19” のパンデミックです。自然災害に備えていた我々は、実は当初この見えない敵に対しての支援活動を行うのか、躊躇し、議論を重ねました。答えは「困っている人がいて、我々にできることがあるなら、やろう」。1月から中国武漢へのマスク支援を開始。その後は皆様ご存知のように、全世界的にまさに災害対応が必要となりました。我々は国内の医療機関に140万枚以上のマスク支援、COVID-19患者を多く診療している病院へN95マスクや隔離診療のためのテントやトレーラーハウスを届けました。また、クラスターが発生した長崎のクルーズ船や愛媛県の精神科病院などへ実働部隊としての医療チームを派遣しました。いずれもJTグループより災害対応のために、と支援があったからこそ可能となった迅速な動きであったと振り返っています。特に今回のCOVID-19対応では現場のニーズの移り変わりが早く、寄付サイトを立ち上げてから支援を考える、という手順では本当に必要な時に対応できなかったのではないかと思います。

今後は重症化して医療機関へ運ばれる可能性の高い、高齢者介護施設への感染症対策研修や、予防衣の支援など医療崩壊を根本から防ぐことに取り組んで参ります。また、最も懸念している「COVID-19×自然災害」の複合災害に対応すべく、ARROWS派遣チームの感染症対策や機動力の向上にも注力していきたいと思います。実は民間で、まだ起きていない災害の「備え」に対して支援は稀有であり、非常に感謝しております。皆様のお考えの通り、究極の災害対応は「備え」であります。いざというときの装備、行政や他機関との連携のためにもこのARROWSプロジェクトが活きると信じています。「ひとのときを想い、そしてひとの未来を救う。」それがJTグループとともに我々が目指す支援です。ご声援、ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

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