What's Cigar?

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基礎知識を学ぶ
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シガーってなんだろう?
 シガーのことを日本語では「葉巻」と表現します。紙巻たばこ(=シガレット)と大きく違うのは、「葉巻」という字の通り、外側がたばこの葉で巻かれていることです。
シガー(葉巻)
 シガーは、ラッパー、バインダー、フィラーという3つの部分から構成されています。「フィラー」とはシガーの芯の部分であり、ここで使用する葉たばこの種類やブレンドによって喫味・香りの基本が決まります。「バインダー」は、フィラーを締めつけるために巻かれる葉たばこのこと。そして、フィラーとバインダーの燃焼を促す役目を果たすのが「ラッパー」。一番外側に巻かれている葉たばこのことです。
シガーは2種類に分かれる!!
 見た目にはさほど変わらないシガーも、2種類に大別することができます。それは見た目や味、値段の差ではなく、構造の違いからです。写真と合わせ、簡単に説明しましょう。
「プレミアムシガー」
プレミアムシガーとは、製造工程のすべてが職人による手作業で行なわれるもの。簡単な言い方をするとハンドメイドのシガーです。そして一番重要なのがフィラーの部分。数種類の1枚葉の葉たばこを重ね合わせ、雑巾を絞ったような状態で芯を形成しています。
「ドライシガー」
ドライシガーは機械で作られているものが多く、マシン・メイドのシガーといっても差し支えないでしょう。フィラーには葉たばこを細かく刻んだものを用いています。ドライシガーの中には香料などを使用して、香りづけを施している場合もあります。
 プレミアムシガーは、ハンドメイドゆえに高価なものが多く、湿度や温度などで品質が変化しやすいという繊細さを持っています。それに対して、値段が安く、品質管理の必要のないのがドライシガーであり、シガー愛好家が手軽に楽しめるように作られています。
シガーの色と形は多種多様!!
 シガーの色の違いは、ラッパーで使われる葉たばこの色の違いです。細かくは65段階に分けられますが、今回は定番の4色を紹介します。
カラー・バリエーション
「クラリッシモ」
ほぼ緑色に近いうす茶色。シガーの中では一番鮮やかな色を放つ。
「クラロ・クラロ」
緑がかった茶色。一般的にはA.M.S.(American Market Selection)と呼ばれ、アメリカのシガー愛好家に好まれている。
「コロラド」
こげ茶と薄茶の中間。一般的にはE.M.S.(English Market Selection)と呼ばれ、古くからイギリスで好まれている。
「マドゥロ」
濃い茶色。一般的にはS.M.S.(Spanish Market Selection)と呼ばれ、古くからスペインで好まれている。
シェイプ・バリエーション
「一般型」
もっともポピュラーなシガーの形は、円柱形の“パレホ”。その中でも長さや太さが細かく分類され、どのメーカーでも基本としている標準サイズが“コロナ”です。コロナの基本サイズは長さ142mm、太さ16.67mmですが、メーカーによってサイズは若干前後します。このほかにコロナより少し短い“ぺティ・コロナ”。短くて太い“ロブスト”。長くて太い“チャーチル”などがポピュラーです。
バレホ
「変形型」
主流のシェイプではありませんが、パレホ以外にもいくつかのシェイプが存在します。数種類ある変形シェイプの中でも目にしやすいのが魚雷型の“トルピード”や、19世紀後半のイギリス社交界で人気を得た“フィギュラド”などです。
たばこ兄弟の長男“シガー”
 コロンブスの新大陸発見によって、瞬く間に全世界に広まった「たばこ」。この香り高きたばこの存在を知ったのは、古代の新大陸に住む人たちだったといわれています。彼らはたばこの葉を火にくべた時、偶然にも煙と共に現れた芳しい香りに魅了されました。以来、たばこの葉は、そのまま火にくべられて楽しまれていましたが、ある時期からたばこの葉をくるくると丸めて棒状にし、その端に火を着け、もう片方の端を口にくわえて香りと煙を楽しむという方法に変わっていったのです。
 メキシコ南部にある古代マヤ文明“パレンケ遺跡”の神殿のレリーフには、シガーをふかすマヤの神が描かれ、シガーによる喫煙が定着していたことを物語っています。このレリーフは世界で最も古いたばこの喫煙に関する記録であり、シガーが、パイプやシガレットといったものが定着する前から行なわれていた喫煙方法であることを証明してくれています。
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