【第2回】 H ZETTRIOの ヘンカヲタノシムblog by SPEED MUSIC

こんにちは。SPEED MUSICで衣装担当をしています、ネヅコズエです。音楽番組 SPEED MUSIC、テーマが「時代を超えた名曲」を独創的なアレンジで毎週カバー ということでして、放送開始から今まで衣装を制作したり、曲のイメージに合わせてスタイリングしたり、ということをやっております。

このサイト「シフトピ」でも大きく「変化」というワードで環境や時代、社会の様々な変化をテーマにしていると思うので、まず勝手に簡単に自己紹介と言いますか、私自身のここ数年の変化について少し書いていきたいと思います。もちろん本題は裏話や衣装、ファッションのお話なのですが、初回ですので少々お付き合い下さいませ~。

私は元々、ファッション業界とは無縁の金融業界で、営業職として7年ほど働いておりました。『やっぱり仕事靴は、フェラガモ、ロッシだよね』なんて言いながら、丸の内近辺でキャリアウーマン(?)をしながら数字を追いかけていた頃が約1年半前。なので、今でも営業は得意だったりします。当時からファッションや音楽、芸術全般好きだったのですが、当時置かれている環境と価値観は今と比べると真逆だったりします。

ただ、その7年間で身につけたことを土台とした今があるので、業界、職種は大きく変化したけれど、私個人の心持ちと言いますか、コア部分は変わっていなかったりします。具体的に言うと営業時代も今でも、“相手の困っていることを知り、解決するお手伝いをする”という視点に関しては変わっていなくて、それを表現する内容や解決手段が変化した感じです。当時は金融商品で、今はファッションを用いてそれらを表現してみたり、自分なりに相手(曲やテーマ)のことを考えて、提案や制作、スタイリングしたりと。その中で違いがあるとすれば、分野がファッションということもあり、個性や感性を前より前面に出せるということが大きな変化かと思います。なので、営業時代よりもインプットとして、普段から映画や観劇などをよく観ています。

もっと言うと、実は営業職の前はエステシャンとして働いていたので、エステシャン→営業職というのもこれまた大きな変化であり、仕事を通じて自分は何度も新しい環境や価値観に触れてきたんだなぁと思いました。

このように(主に仕事においてではありますが)割と大きな環境変化を何度も経験している身としては、「世の中は常に変化する」ということがきっと今後も変わらない前提だと思っていまして、その場その場で適応していきながら、柳のように生きたいなぁと思います。

と、こんな感じでございまして、衣装担当や制作・スタイリストとしてはかなりイレギュラーな経歴かもしれません。では、このような経歴だからこそ考えることができる衣装制作やスタイリングのお話をしていきたいと思います!

まず、9月の撮影から――
今後も記憶に残るであろう酷暑ロケ。アスファルトの照り返しもあり、サングラスをかけているドラムKOUさん以外は、譜面を見たり、瞬きをするのも大変だったのでないかと思います。9月に入っているのに、この夏一番の暑さ、いや本当に暑かった。しかし暑かった…。

実は去年も同じくらいの猛暑日がロケでありまして、今でもその日の撮影が話題に上がるほどです。太陽でアンプが熱くなりすぎて、機材をかたすNIREさんがビックリし過ぎたほどです。なので、去年に引き続き、灼熱ロケ思い出シリーズが増えました!!

衣装に関して言えば、基本Tシャツ1枚+ボトムスで撮影することはあまりないのですが、さすがに今回は、上着は無しにすることにして、目がバッテン(×)が特徴的なKAWSのTシャツを選びました。個人的には、おもちゃみたいで、クスっと笑えるようなイラストやテキスタイルは、老若男女がライブに足を運んでくれるH ZETTRIOのイメージと似ている気がしています。

鼻に色を付けている時点で、どんなにカッコいいスタイルでも、ユーモアやキャッチーさを感じられずにいられないので、衣装やスタイリングに関しては無難な物をなるべく選ばないようにしています。例えばシャツにしてもボタンの色や形が少し変わったものを選んだり(NIREさん)、ジャケットはあえて丈を短くして上半身をコンパクトにすることで、ボトムスがワイドでもバランスがよく見えるようにしています(KOUさん)。

ただ、今回のような暑さだと、第一優先するのは生地の素材であったりします。服の不快感が演奏に影響してしまうことがあるので、その辺りはいつも気をつけています。衣装を考えたりする際もデザインが最初ではなく、優先事項を先に洗い出してから制作がスタートします。例えばNGカラーはないか? 二の腕は出してもいいのか、嫌なのか? ボトムはスキニーがいいとか。こだわりがあったりするので(皆さん、あまり無いので逆に驚きます)その希望を先に聞きながら、沿うように制作を進めていきます。そんな流れで出来た衣装がこちら↓

お聞きしたら野外の夏フェスでも屋根があるので、ここまで暑いことはないそうです。来年もきっと灼熱ロケがあると思うので(変わらないこと)、今から清涼素材を調べておこうかな…(変わること)と、思っている今日この頃です。

ではまた次回お会いしましょう!

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