【第4回】 H ZETTRIOの ヘンカヲタノシムblog by SPEED MUSIC

こんにちは。
SPEED MUSIC衣装担当のネヅコズエです。

早いものでこのブログを書いている本日はもう師走となりました。
この時期はどのように過ごしても時間の流れを早く感じますね。日照時間が短いこともありますが、それより街や世間の雰囲気が早さを後押ししている気がしていつもなら躊躇するようなこともノリで「ま、いいか! 年末だし。」と思ってしまう不思議な時期だったりします。
師走は、そんないつもと違う街の変化を感じますね。

さて、今回は撮影での裏話ですがこのブログが公開される頃にはオンエアになっているSPEED MUSICのTVCM撮影に関して書いていきます。

まずこのお話を頂いたのは11月初旬。
その頃の私は半年に一度の大きな仕事が終わった直後であり、抜け殻状態で何も考えられず撮影はリース(ブランドさんからお洋服を借りること)で衣装スタイリングする計画と準備をしていました。ですが、撮影日が近づいてくるにつれて

このままでいいのか? 私。

とモヤモヤした気持ちが強くなり、撮影の一週間前でしたが急遽衣装を制作することに決めました。
これは初めて衣装制作をした時と同じ感覚で、頭の片隅にあるイメージを形にして 3人が着用して演奏している姿を見てみたい。
という好奇心のような感じです。
自分の中にあるイメージと実際の映像を確かめたい、というのが近いかと思います。

今回テーマが、時代の変化/変化のソクド/いつものSPEED MUSICのように一発録り(撮り)ということもあり、自分なりに「そもそも変化とは何ぞや?」と考えることからスタートしました。

それを一言で表現することは出来ないのですが、過去の蓄積、新しいことに挑戦し続ける、過去/現在の対比と重なり、近未来感…。
といったワードが浮かび上がりました。例えば昔は情報を得るには紙媒体、TV、ラジオ等に限られていましたが現在はそれに加えてネット、SNS、YouTubeなど色々あるわけで、それは主にインターネットの発達によりこれだけ多様化したことから、「じゃあ、その発達のアイコンとなるものは何だろう?」と考えたときに、プログラミングのコードが頭に浮かびました。新しいことを可能にしたり、サービスを始めるのにわかりやすく現代を象徴するものがプログラミングコードかな~と。
それと、プログラミングコードって色彩的にも綺麗なんですよね。

というような感じで、プログラミングコードを生地にプリントして衣装を作ることを決めてからデザインを進めました。そして来上がった衣装がこちらです。

少し解説すると、個人的に変化というのは過去と現在の融合だと思っていまして、わかりやすく対比にして過去(黒)現在(シルバー)というデザインにしてロングシャツを制作しました。過去は今までの膨大な時間の蓄積で成り立っている思い、色々混ざり合っているので黒として、現在は変化の速度が速い、多様化している、ということをシルバー生地を基調に生地の切り替えしで表してみました。その中にアイコンとなるプログラミングコードのプリント生地を身頃とカフスに入れました。

3人それぞれパーツの色が違っていたり、シャツのスタイリングを変えたのもありますが、そもそもメンバーの皆さんは各々個性があるので同じシャツを着てもまた違った印象になったりします。あぁ、こんな風にもなるんだ! と毎回現場で発見できるのも楽しみだったりします。

制作したロングシャツはどことなく漂う近未来感もあり、自分の中にあったイメージを具現化できたことに一安心しました。何より時間が無い中で仕上げてくれた制作チームには本当に感謝です。(なんと、この衣装が上がったのは撮影当日の早朝でした!!)

制作した衣装以外には、インパクトがあり前から素敵だと思っていたJOTARO SAITOのお着物をセレクトしました。
映像だと見づらいかもしれませんが、お着物の下に見える襦袢は実は襟元が襦袢の形をしているインナー(カットソー)になっていて、手軽にお着物を着れる工夫やお店のある銀座SIXにはカフェも建設してあったりと、ブランドの世界観を感じる空間でした。
特にKOUさんのお着物はデニム地だったり、NIREさんの帯は和紙でできていたりと目で見る面白さも沢山あります。

撮影で着物を使用する度に思うのは、着物こそ時代の変化をよく感じます。
先ほどの襦袢型カットソーやデニム生地もそうですし、着物という型は変わらないけれど素材や着こなしは昔とは全く変わった現代でも逆にそれが新しく、また良しとされている。
着物を見るたびに過去に縛られず、進化することに抵抗を感じないのだな~としみじみ思います。そのような側面も素晴らしい文化だと思います。

とこのような感じで、今回はJTのCM撮影のお話しでした!
私にとってもSPEED MUSICでの衣装制作は久しぶりだったのでとてもいい思い出になりました。協力してくれた皆様、本当にありがとうございました。

ではまた次回お会いしましょう!

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