2022年度一回戦第一局

対局結果

一回戦第一局 (東北大会)

94手にて糸谷八段の勝利

開催日:6月25日(土)
会場:夢メッセみやぎ 展示ホールA・B

佐藤康光九段

糸谷哲郎八段

大盤解説:中村 修 九段 聞き手:真田彩子 女流三段 読み上げ:和田あき 女流初段

勝者の糸谷八段は、8月7日(日)に行われる「二回戦第一局」でシード棋士の永瀬拓矢王座と対局!!

  • タイトル・段位は対局時点のものです。

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・中村九段の講評

対局前の両者のコメントでは、佐藤九段は「『JTプロ公式戦』は4年ぶりで、出場できて光栄に思います。糸谷八段は独創的な将棋で、受けに強みを発揮する棋士だと思っています。

早指しで戦うのは久しぶりですが、始まってみないとどういう将棋になるのか予想がつきません。近年若い世代の活躍が目立ちますが、負けなようにいい将棋をお見せしたいですね。」と意気込みを語った。

一方の糸谷八段は「『 JTプロ公式戦』に出場できて光栄です。まだこの棋戦では活躍できていないという思いがあります。

まずは目の前の一勝ですが、できれば最低二勝は挙げたいという気持ちがあります。佐藤九段は非常に力強いというか腕力が強い将棋です。

見に来ていただいた方に面白いなと思ってもらえるような将棋を指したいですね。」と抱負を語った。

振り駒の結果、佐藤九段の先手と決まる。

先手佐藤九段の角交換向い飛車に対し、後手の糸谷八段は馬を作るという将棋。

1筋も詰められた佐藤九段は37手目▲3六角の勝負手を放つ。そこから激しい攻め合いに突入するが、糸谷八段が優位を築いた端から攻め、守っては馬の堅さを生かして冷静に押し切った。糸谷八段は快勝で二回戦に進出。

大盤解説の中村九段の講評は以下の通り。

「独創的な将棋が特徴である二人の対局ですから、どういう戦いになるのか楽しみでしたが、やはり序盤早々から角交換になる力のいる戦いになりました。

糸谷八段は馬を作ってじっくり指そうという姿勢で、さらに1筋も詰めることができ十分な棋勢です。後手の36手目△5五歩を▲同歩と取るのは△同馬から△5四馬と使われて7六の桂頭を狙われます。

佐藤九段の▲3六角はやむを得ない勝負手です。45手目▲7四歩のところで▲7一銀は、△7二飛▲7三歩△同飛▲同飛成△同桂▲6三角成△2二玉▲8二銀不成△5七歩成でやはり後手良し。

馬を引き付けた糸谷八段が冷静な対応で、佐藤九段の攻めをいなした一局でした。快勝といってよいと思います」。

勝利棋士・糸谷八段のコメント

早繰り銀▲7六歩△3四歩▲5六歩の出だしは後手に「何かやってこい」という挑発です。元からこちらも行くつもり満々でしたから、受けて立たないわけにはいきません(笑)。馬を作って後手に悪い理屈はないんです。

序盤の△4二銀は作戦というよりは、△4二玉だと普通でつまらないからです。△1四歩に対し、佐藤九段はちょっと考えていました。

▲1六歩と受けるのもありますが、実戦的にはちょっと受けづらい。▲3六角から攻め合いになりましたが、本譜のように端を詰めて5七に【と金】を作ればまあ負けないだろうという方針で戦いました。

自陣の馬が堅かったです。これでまずは一勝。次は永瀬王座との対戦ですが、昨年負けているのでぜひリベンジしたいですね。

棋譜

佐藤九段
糸谷八段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
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棋譜を反転

まで94手で後手の勝ち

消費時間=10分10分