2022年度二回戦第一局

対局結果

二回戦第一局 (福岡大会)

94手にて永瀬王座の勝利

開催日:8月7日(日)
会場:福岡国際センター

永瀬拓矢王座

糸谷哲郎八段

大盤解説:豊川孝弘 七段 聞き手:真田彩子 女流三段 読み上げ:飯野 愛 女流初段

勝者の永瀬王座は、10月15日(土)に行われる「準決勝第一局」で「二回戦第二局勝者」と対局!!

  • タイトル・段位は対局時点のものです。
  • 聞き手は中村桃子女流二段から真田彩子女流三段に変更となりました。

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・豊川七段の講評

対局前の両者のコメントでは、永瀬王座は「公開対局は昨年の東海大会以来2回目になります。まだ慣れていませんが、楽しみながら経験を積んでいければと思います。

糸谷八段は力戦を好む棋士で、玉の生命力が高いイメージがあります。自分の力を出し切れるよう頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

一方の糸谷八段は「『JTプロ公式戦』は出場すること自体が名誉な棋戦で、今年も出場できてうれしく思います。永瀬王座は粘り強い棋風で、指し手が手堅いという印象です。

昨年この棋戦で負けていますので、ぜひリベンジしたいという思いです。見ている方に面白いと思ってもらえるような将棋を指したいですね」と抱負を語った。

振り駒は来場者の中から抽選で選ばれた方が行い、と金が4枚で糸谷八段の先手と決まる。

角換わり腰掛け銀となり、昨年の竜王戦第4局とほぼ同じ手順で進行。途中で手を変えた糸谷八段は63手目▲1七角に命運をかけるが、後手の△8六歩からの攻めが厳しく、永瀬王座が優勢に。

76手目△3三玉の局面で▲5一角と打てば難しかったが、これを逃しては万事休す。永瀬王座が鮮やかに先手玉を即詰みに討ち取って準決勝進出を決めた。

大盤解説の豊川七段の講評は以下の通り。

「角換わり腰掛け銀は両者の研究でしょうね。怖いくらい進行が早くて封じ手のタイミングがなかなかありませんでした。

糸谷八段は▲2四同飛と出た飛車を角と刺し違えて、▲1七角に勝負をかけたのでしょうね。永瀬王座の△8六歩からの反撃が予想以上に厳しかったですね。

ただ75手目▲5三桂成に△3三玉とした局面は、ちょっと危なかった気がします。▲5一角~▲6二角成としていれば、先手玉に詰みがなくなるので簡単ではなかったように見えました。

永瀬王座は80手目△7七銀から鮮やかな即詰みに討ち取りました。糸谷八段に何か見落としがあったのかもしれません」。

勝利棋士・永瀬王座のコメント

本局は昨年の竜王戦第4局の将棋とほぼ同じ進行になりました。

この将棋はどちらを持っても難しく、指しごたえがあるというか、もっと主流になってもおかしくないと思っています。

53手目▲4五桂で前例から離れましたが、糸谷八段は63手目▲1七角に勝負をかけたのでしょう。

こちらは△8六歩から攻めましたが、封じ手の休憩時間に考える余裕があったのは幸いでした。

75手目▲5三桂成に△同金は良いと思えず△3三玉としましたが、よくわかりませんでした。

事前のインタビューで「公開対局を楽しみたい」と言ったのは、前向きな気持ちで行こうということです。初戦を突破してまずは、ほっとしています。

棋譜

糸谷八段
永瀬王座
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
投了図を表示
棋譜を反転

まで94手で後手の勝ち

消費時間=10分10分