2022年度準決勝第一局

対局結果

準決勝第一局 (大阪大会)

100手にて斎藤八段の勝利

開催日:10月15日(土)
会場:丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)メインアリーナ

永瀬拓矢王座

斎藤慎太郎八段

大盤解説:久保利明 九段 聞き手:石本さくら 女流二段 読み上げ:中澤沙耶 女流二段

勝者の斎藤八段は、11月20日(日)に行われる「決勝戦」で準決勝第二局勝者と対局!!

  • タイトル・段位は対局時点のものです。

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・久保九段の講評

対局前の両者のコメントでは、永瀬王座は「『JTプロ公式戦』は持ち時間が短い分、瞬発力が求められます。斎藤八段は奨励会入会が同期で、居飛車の本格派。中終盤の粘りに長けている印象があります。

コロナ禍の影響で私は公開対局はまだ3局目なんですが、見ていただく方に楽しんでもらえるような将棋を指したいと思います」と意気込みを語った。

一方の斎藤八段は「『JTプロ公式戦』は緊張感の中で決断力が求められます。始まるとあっという間なので、気持ちを落ち着かせることが重要です。

永瀬王座は安定して勝率も高く、序盤研究は棋士の中でも一、二を争う棋士です。予想外の展開になっても落ち着いて対処できるよう集中して臨みたいと思います」と抱負を語った。

振り駒は来場者の中から抽選で選ばれた方が行い、歩が3枚で永瀬王座の先手と決まる。

角換わりになり後手早繰り銀に対し、先手の銀は4七のまま。両者とも3筋7筋の歩交換から▲5六角△5四角と打って攻め合いに。

局面が進み、先手の攻めを受けるという斎藤八段の方針がわかりやすくなりやや優勢に。最後は△7九角が見事な決め手で決勝進出を果たした。

斎藤八段は2002年の「JT将棋岡山こども大会(現在のテーブルマークこども大会)」で優勝しており、今回「JTプロ公式戦」を制すると、『将棋日本シリーズ』を構成する2部門で優勝した初の棋士となる。

大盤解説の久保九段の講評は以下の通り。

「角換わりは門外漢なので正確にはわかりませんが、桂頭を攻めて▲5六角という形が研究テーマ、になっているんでしょうね。

これに対し後手も△5四角と対抗して封じ手になりましたが、もしかしたらこのあたりの数手が勝負の分かれ目だったのかもしれません。

先手の永瀬王座は自然に攻めているように見えましたが、意外とうまくいってない。それに対して斎藤八段の側は受ける手なので、手がわかりやすくなりました。

▲7五飛と横に回ってからは斎藤八段が指しやすくなっていると思います。最後は△7九角捨てが鮮やかな決め手でした。

両者が角を打ち合って攻め合いとなった局面から緊迫した手順が続きました。見応えのある将棋だったと思います」。

勝利棋士・斎藤八段のコメント

桂頭を攻めて▲5六角という形は研究テーマの一つです。封じ手手前で△5四角と打つところでは△3六歩▲同銀△5四角とどちらがいいか迷いました。

結果的には歩を渡さなくて良かったのですが。先手の攻めを受けるという方針がはっきりしたので、指し手がわかりやすくなりました。

80手目△7七歩を▲同玉は、△5九角▲6八銀△4八角成▲8六玉△8五銀で手が続くと思いました。最後は△7九角が見えてホッとしました。

公式棋戦の決勝進出は2回目なんですが、自分のできることをやって晴れ舞台を楽しもうと思います。

動画

対局の動画をご確認いただけます。

  • 動画内で実施している「クイズキャンペーン」は終了しています。

棋譜

永瀬王座
斎藤八段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
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10手戻す
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10手進める
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棋譜を反転

まで100手で後手の勝ち

消費時間=10分10分