環境と私たちの製品

私たちは、バリューチェーン全体の環境負荷を軽減する方法を常に追求しています。そのため、製品設計や開発の改善、責任ある調達、製品やサービスの効率的提供、革新的技術や手法の導入などの取り組みを推進しています。

私たちの製品及び容器包装については、以下に取り組んでいます。

  • 環境に配慮した製品・容器包装の設計

  • 使用済み製品の責任ある回収と処理の促進

  • お客様への啓発活動

事業におけるプラスチックを含む容器包装材の使用量を削減するとともに、2025 年までに88%、2030 年までに100%を再使用または再生利用可能な容器包装材にすることを目指しています。また、2025年までにたばこ事業における容器包装材総重量のうち、20%相当のリサイクル材の使用を目指します。

私たちの製品に由来する環境負荷軽減に取り組むことは、JTグループ環境計画2030に掲げる目標であり、事業上も必要不可欠です。そして、こうした取り組みはお客様の期待にお応えするものであり、持続可能な事業運営につながると考えています。

たばこ事業のサステナビリティ戦略に定める目標は、お客様の期待を上回る製品・サービスの提供(環境に関する取り組み)をご覧ください。

これまでの進捗

私たちは長年、製品開発にサステナビリティの考え方を反映させるようグループ全体で取り組んでいます。この取り組みを強化するため、海外たばこ事業ではサステナビリティ・プログラム・チームを立ち上げ、私たちの製品やサービスに由来する環境負荷軽減に取り組んでいます。

海外たばこ事業では、包装材戦略、イノベーション、サステナビリティを担う専任担当者を設け、中でも、包装材の使用量削減、簡素化、代替材料の使用により、再使用やリサイクル性を高め、サステナビリティ向上に注力しています。また、包装材に使用する化石燃料由来のプラスチックの総量を減らす努力もしています。たとえばドイツでは、WinstonブランドのMYO製品(MYOとはMake Your Ownの略で、一般的にお客様が器具と筒状の巻紙を用いて紙巻たばこを作製するための刻たばこを意味します)の包装材のデザインを改善し、プラスチック使用量を10~16%削減しました。これはMYO製品のサステナビリティ向上の第一歩です。

こうした取り組みの狙いは、私たちの製品や包装材が環境に与える影響を最小限に抑えることです。私たちはこれからも、環境に配慮した製品・容器包装の設計、使用済み製品の責任ある回収と処理の促進、お客様への啓発活動を通じ、この課題に取り組んでいきます。

このような環境負荷低減の取り組みは、JTグループの全ポートフォリオを対象としており、紙巻たばこやRRPの製造過程も変わりつつあります。

JTグループでは、以下のようなさまざまな取り組みがすでに始まっています。

責任あるリサイクルと廃棄に向けてのRRPの取り組み

燃焼を伴う従来のたばこ製品に代わるものとして、世界中で電子たばこと加熱式たばこの人気が高まっています。たばこ業界は変革期にありますが、お客様により幅広い選択肢を提供していくという私たちのコミットメントに変わりはありません。

そのため、JTグループは多くの国でRRP(喫煙に伴う健康リスクを低減させる可能性のある製品)を展開しています。燃焼を伴う従来のたばこ製品とは異なり、RRPは電子部品の廃棄物が生じるなど、JTグループにとってこれまでとは違った環境への対応が必要となっています。

JTグループは、事業活動のあらゆる場面において環境保全に努めており、市場のニーズに合った形で、リサイクルや廃棄の取り組みを展開したいと考えています。海外たばこ事業では、2019年に廃棄物管理・リサイクルのための社内ガイドラインを策定しました。このガイドラインをベースに、各マーケットで適切な取り組みを決定・実行しています。

使用済みの製品を安全にリサイクル、廃棄できるよう、一部のマーケットでは、使用済み製品を回収する仕組みを構築しています。以下の事例のように、これらの仕組みは現地のニーズに合うよう設計されています。

ケーススタディ

・日本でのPloomの取り組み

2019年、JTでは東京都内のPloom製品取扱店約300店舗にリサイクルボックスを設置し、お客様より使用済みのデバイス(バッテリー)、たばこカプセル、カートリッジを約400キログラム回収しました。

この取り組みは、25万人以上のお客様にリサイクルボックスをお送りした、2017年~2018年のパイロットプログラムを大幅に発展させたものです。

2020年からは、使用済み加熱式たばこ製品の店頭回収をたばこ業界としての取り組みに拡大し、当社も参加企業の1社として引き続き取り組んでおり、2021年には対象エリアを全国47都道府県に拡大しました。

日本でのPloomの取り組み

 

・2019年の主な成果

約300店にリサイクルボックスを設置

約400キログラムの使用済みデバイス、たばこカプセル、カートリッジを回収

・スイスでのLogicの取り組み

スイスではオンライン購入のお客様向けにLogic(電子たばこ)の回収プログラムを実施しています。FSC認証紙製*のLogic回収ボックスを注文し、使用済みポッドを同封していただければ、送料無料で返送できます。

また、スイス全土でLogic製品の販売店舗に「ポッドポイント」を設置し、使用済み製品を店頭で回収できるようにもしています。

回収された製品はスイスの国内法規に則って適切に処理されています。

*

Forest Stewardship Council (森林管理協議会)の基準を満たし、認証を受けた紙製品

スイスでのLogicの取り組み

 

・2020年3-12月の主な成果

1,992個の回収ボックスをお客様に送付

754個の回収ボックスが返送

マナーの取り組み

たばこのポイ捨てに関する問題に対処するためには、お客様一人ひとりが吸い殻に責任を持った行動をしていただくとともに、さまざまな関係者が手を携えて取り組む必要があります。そのため、私たちは以下のような取り組みを展開しています。

ケーススタディ

・「ひろえば街が好きになる運動」

日本では「ひろえば街が好きになる運動」という清掃活動を2004年から行っています。自治体、ボランティア、各催事の実行委員会や協働団体など、さまざまな人たちとゴミをひろう活動です。これまでの開催回数は2,000回以上、協働団体数は4,000を超え、参加者は190万人を超えました。

私たちは『ひろう』という体験を通じて、『すてない』気持ちを育てたい。もっともっとすてない人を増やしたいと思います。

「ひろえば街が好きになる運動」

 

・2004年以降の主な成果

開催回数 2,000回以上
参加者数 190万人以上
協働団体数 4,000以上

・ポイ捨てに取り組む「市民アンバサダー」

ポイ捨てに取り組む「市民アンバサダー」

 

包装材

資源循環(サーキュラーエコノミー)への取り組み

2020年7月、JTおよびTSネットワークとサプライヤーが協業し、流通過程で発生する使用済みの段ボールの全量を古紙として回収し、段ボール製造に活用する仕組みを確立しました。段ボールの購入から廃棄までという従来のプロセスを拡大し、使用済み段ボールの再資源化とリサイクル段ボールの購入まで含む、循環型プロセスになっていることが特徴です。

JTグループとサプライヤーの協業により実現された包括的なリサイクルであり、使用済み段ボールの廃棄量を削減するとともに、リサイクル包材のさらなる利用促進につながります。

私たちはこの取り組みを通して、JTグループのリサイクル率向上を図るとともに、段ボール製造における資源循環に貢献してまいります。

資源循環(サーキュラーエコノミー)への取り組み

EUの使い捨てプラスチック製品規制指令

ケーススタディ

・ドイツにおけるWinston製品のプラスチック包装削減の取り組み

ドイツでは2020年に包装材に関する大きな改善を行いました。その結果、お客様が購入した製品から生じるプラスチック廃棄物を大幅に削減しました。

私たちは、Winston製品の包装材に使用されるプラスチックの削減に取り組みました。具体的には、個装の箱を薄くし、やや小さくし、詰め替えパックを導入しました。また、個装のプラスチック製の持ち手を廃止しました。こうした改善の結果、2020年には、プラスチックの使用量を前年に比べて大幅に削減しました。

スイスでのLogicの取り組み

 

・2020年の主な成果

Winston製品の個装に使用していたプラスチックを78トン削減
Winston製品の個装の持ち手に使用していたプラスチックを9トン削減

ケーススタディ

・英国における#IGiveAButtキャンペーン

JTグループ会社JTI UKによる調査によると、たばこを吸う方のほとんどは吸い殻をポイ捨てしたいとは思っておらず、ただ吸い殻をどうすればよいのか分からないということが明らかになりました。そこで考案されたのが、責任を持って灰皿に吸い殻を捨てることを意識してもらうための#IGiveAButtキャンペーンです。数々のデザイン賞を受賞したデザイン会社と協力して、#IGiveAButt Stub Tidyというコンパクトで掃除がしやすく、サステナブルな携帯灰皿を製作しました。周りに灰皿がない場所でも、吸い殻を入れておける設計になっています。

2020年9月にパイロットキャンペーンを行い、ロンドン市内での屋外広告を展開したほか、デイリー・メール紙とメトロ紙との協力で、両紙のオンライン版の読者が#IGiveAButt Stub Tidyを希望すれば無料で進呈するという全国キャンペーンも行いました。

このパイロットキャンペーンでは、合計1万4,616個の#IGiveAButt Stub Tidyを配布しました。#IGiveAButt Stub Tidy を受け取った5,000人に追跡調査を行った結果、キャンペーンによって、60.5%の人の行動が変化し、吸い殻をポイ捨てしないようになったことが分かりました。

スイスでのLogicの取り組み

 

スイスでのLogicの取り組み

 

・2020年の主な成果

たばこを吸う方の60.5%が、吸い殻のポイ捨てをやめたと回答
英国において、パイロットキャンペーンの一環として1万4,616個の#IGiveAButt Stub Tidyを配布

ケーススタディ

・Nordic Spirit-サステナブルに製造されたニコチンパウチとスヌース

Nordic Spiritは、ニコチンパウチの需要の高まりに応えると同時に、よりサステナブルな商品を求めるお客様からの期待にも応えた商品です。

Nordic Spiritは、外部から調達した再生可能エネルギーを100%用いて、スウェーデンのVargarda工場で製造されています。この再生可能エネルギーのうち4%は、地元の川沿いの水力発電所で生み出されています。Nordic Spiritの製造は地域社会の支援ともなるもので、急速な拡大に伴い、同工場のみならず、地元の各種委託企業においても雇用機会が創出されています。

Nordic Spiritのお客様の中には、環境への関心が高い方々もいらっしゃいます。この製品は、さまざまな場面で使用でき、煙やにおいが気にならず、サステナブルに製造されているため、こうしたお客様のライフスタイルにもなじみやすいものとなっています。

スイスでのLogicの取り組み

 

・2020年の主な成果

スウェーデンでは、Nordic Spiritブランドの全商品が、100%再生可能エネルギーにより製造

加工食品事業

加工食品事業の取り組みは、テーブルマーク株式会社のホームページ別窓で開くをご覧ください。

本ページは、JTグループの事業活動を説明するためのものであり、当社グループの製品について、消費者への販売促進もしくは使用を促すことを目的としたものではありません。