各地の森からの近況報告をお届けします!

2015年2月

クヌギ活躍中

2015/02/24
湯前町役場 やまんじろう

2011(平成23)年3月11日(金)に発生した福島第一原発事故は、東北地方のシイタケ生産者にも大きな被害を与え、それまでシイタケ用の原木として使用していた地域内のコナラ等の立木も、法で定める放射性物質の基準値を上回りシイタケ用原木として使用できなくなりました。

そのため、湯前町では全国初の取り組みとして、シイタケ用の原木を宮城県に復興支援として送ることを決定し、この復興支援活動に「JTの森 ゆのまえ」森林保全活動に参加された方々にもご協力いただき、シイタケ用の原木を上球磨森林組合指導のもと伐倒しました。
伐倒の後、林内での乾燥を経て、2013(平成25)年2月に上球磨森林組合の集出荷センターからトレーラーにて宮城県のシイタケ生産者に届けました。

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宮城県の生産者の手に渡ったシイタケ用原木は、その後、シイタケの菌を植菌し、伏せ込み等の作業を経て、2014年末ごろから良質なシイタケが収穫できるようになりました。
今回、シイタケ用原木の支援の御礼と復興支援で送った原木の経過報告のため、宮城県からシイタケ生産者の皆さまが来町されました。

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支援した原木から収穫した立派なシイタケも御礼にいただきました。

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被災前までは、コナラが原木として使われており、支援を機にクヌギでのシイタケ生産に初めて取り組まれたとのことでしたが、シイタケの各種品評会で優秀な成績を収められている方々ですので、生産されたシイタケもかなり立派なシイタケです。

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「シイタケ用の原木が放射性物質の影響で東北地方では調達できず、シイタケ生産を続けるか断念するのか本当に悩んでいた時期に、復興支援としてシイタケ用原木が送られてきて、暗闇の中に光が差したようでした。加えて昨年末ごろから、送っていただいたクヌギから“良質”なシイタケが多く収穫できるようになり、本格的な生産再開に踏み出すことができました」と話された、生産者の方。

「JTの森 ゆのまえ」の森林保全活動で伐倒していただいたクヌギは、遠く宮城県の地で今、まさに良質なシイタケを発生させ、生産者の希望の光となっています。

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来町された後に、さらにうれしい知らせが届きました!

これまで宮城県では露地栽培の原木シイタケについては、出荷制限が行われておりましたが、食品衛生法に基づく放射性物質の基準値(100Bq/kg)を十分に下回っていることが確認され、来町されたシイタケ生産者の方々も出荷制限解除となりました!

5月に開催する「JTの森 ゆのまえ」森林保全活動では、2012(平成24)年の秋の森林保全活動で皆さまに伐倒いただいたクヌギから収穫されたシイタケを昼食で提供いたします。

安全で肉厚で本当においしいシイタケです!
ぜひ、5月の「JTの森 ゆのまえ」森林保全活動に参加いただき、食べてみてください。

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