各地の森からの近況報告をお届けします!

2017年2月

「重富の森と錦江湾セミナー2016冬」を開催!

2017/02/24
JT CSR推進部 やぶへび

2016年12月11日(日)に、JTの森大学実行委員会が主催する「重富の森と錦江湾セミナー2016冬」が行われました。

今回は、「〜生きものの調べ方をマスターしよう—哺乳類編—〜」というテーマのもと、鹿児島国際大学国際文化学部の船越公威先生と(株)エコロジーパスの北澤哲弥先生によるフィールドワークと講義が行われました。

午前中は「JTの森 重富」でのフィールドワークです。森に住む哺乳類の多くは夜行性で出会うのは難しいのですが、歩き始めて早々に糞が落ちていたり、イノシシが体表に付いているダニなどの寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びる“ぬた場”があったり、哺乳類が生息している痕跡がそこかしこに見られました。

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当日は風もなく比較的暖かかったので、絶好の散策日和となりました。

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午後は、姶良市脇本公地区民館にて講義が行われました。

最初に(株)エコロジーパスの北澤哲弥先生より、「JTの森 重富」に設置しているセンサーカメラによって撮影された哺乳類の紹介が行われました。

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「JTの森 重富」ではこれまでに最大で11種の哺乳類が記録されており、この日のフィールドワークの際に回収したセンサーカメラにもカメラの前を行き来するイノシシの姿が写っていました。

続いて、鹿児島国際大学国際文化学部の船越公威先生より野生動物の痕跡の探し方や見つけた場合どのようなことをすればよいのかについてお話しいただきました。

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船越先生はこの日、いくつかのはく製標本も持ってきてくださっていて、参加者は興味津々の様子で見ていました。

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鹿児島県の陸棲哺乳類は47種で、日本の哺乳類・約100種のうち半数弱を占めているそうです。
これは鹿児島県が温帯から亜熱帯域に位置し、島を含めて多様な動植物が生きられる自然環境を保有しているからということで、参加者の皆さんもフィールドワークや講義を通して、鹿児島の多様な自然環境を感じることができたのではないでしょうか。

震災からの復興 〜みやぎ原木しいたけ生産再開〜

2017/02/09
湯前町役場 やまんじろう

2011(平成23)年3月11日(金)に発生しました東日本大震災におきましては、多くの命と財産が失われ、現在でも被災地では復旧工事や復興への努力が続いております。

震災に伴い発生した福島第一原発事故により拡散した放射性物質の影響で、東北地方を中心にシイタケ生産用の原木が大量に不足したため、2013(平成25)年2月にJTと湯前町は協力してシイタケ用の原木(クヌギ)・5,000本を宮城県のシイタケ生産者に無償提供いたしました。

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「キノコ用原木の引渡式の様子(「広報ゆのまえ」より抜粋)PDF:646kb

宮城県では、シイタケ用の原木として主に「コナラ」を使われており、「クヌギ」でのシイタケ生産は初めてとのことでしたが、これまで培った高いシイタケ生産技術でクヌギでのシイタケ生産に取り組まれ、2015(平成27)年2月には肉厚で美味しいシイタケが出来たとのことでご報告に来ていただきました。

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その後も宮城県をはじめ被災地のシイタケ生産者の方々は、食品衛生法で定められる放射性物質の基準値を上回らないよう、徹底した栽培管理でシイタケ生産を続けてこられました。

その結果、宮城県においてはシイタケの生産量が震災前の水準に戻りつつあるとのことで、2017年1月31日(火)に宮城県仙台市で開催されました「みやぎ原木しいたけ生産再開感謝の集い」にご案内いただき、鶴田町長が出席いたしました。

宮城県特用林産振興会・郡山賢一会長の挨拶で感謝の集いの開会です。

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感謝の集いの中で、震災後、宮城県のシイタケやナメコなどの特用林産の生産に対し、支援をされた団体への感謝状の贈呈が執り行われ、郡山会長から鶴田町長に感謝状が贈呈されました。

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また、講演として「宮城県へのクヌギ原木供給支援と熊本地震におけるシイタケ生産への被害について」と題し、鶴田町長が宮城県へのシイタケ原木の支援に至った経緯や被災地の復興への想い、また熊本地震に対する支援の御礼等をお話しさせていただきました。

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感謝の集いには、生産者や実需者、消費者の方々など100名程の出席があり、「放射性物質の影響で原木が調達できずシイタケの生産をやめようと悩んでいた時期に、安全な原木を無償で支援いただき、今シイタケを生産できているのも湯前町をはじめ関係者の方々のおかげです」との御礼のお言葉をいただきました。

熊本からお送りさせていただいたシイタケ用の原木の量は、宮城県内の要望を十分に満たす量ではありませんでしたが、この原木が生産者の方々のシイタケ生産継続のやる気を取り戻すきっかけとなっており、微力ながら宮城県のシイタケ生産再開の一翼を担うことができたのではと感じております。

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■参考

「みやぎ原木しいたけ生産再開感謝の集い」の様子が仙台放送で放送されております。

仙台放送NEWS「シイタケ農家の現実 苦境の中に見いだした希望とは(2017/01/31)」